ベンリネス・１９９７・カスクストレングス・２０年（ケイデンヘッド） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［スペイサイド・モルト］　￥２２５０（税込） バナナ、オレンジ、アップルパイ、メロンクリームソーダー、杉林、ホワイトペッパーなどの香り。 口に含みアルコールの刺激に慣れた頃、マーマレードが口の中に現れます。　 フルーティーな甘さとともにオイリーな舌触りが口の中に名残り、リッチな味わいが楽しめます。　 余韻では果実と生姜が流れるようにやって来て、ドライに変化。　 品質の高さと熟成の妙を楽しめる逸品です。 スペイサイド地区で最も標高の高い「ベンリネス山」の麓にある蒸溜所。　 １８２６年に農地の一角で蒸溜を開始しています。　 ヘビーな酒質にする為にあえて濁った麦汁を使ったり、２００７年までは「２回半蒸溜」という特殊な製法を行っていました。　 今回入荷のものはまだ２回半蒸溜を行なっていた時の原酒となり、幻となりつつある味わいです。 老舗ボトラーズ会社「ケイデンヘッド」が無着色、無加水で仕上げた貴重な逸品です。

静岡・プロローグＷ（静岡蒸溜所）　［ジャパン・モルト］　　　　　　　　　￥１４００（税込） シードル、ぬか床、チョコレート、ポンポン菓子、そしてかすかにピートも香ってきます。 口に含むとボディが厚く、強烈なアルコールの刺激。　 口の中ではトロピカルフルーツやカステラのようなしっかりとした甘さが一気に充満。　 バナナやチョコレート、そしてスパイシーな余韻が穏やかに優しく続きます。　 若くてパワフル、甘えん坊のヤンチャ坊主を感じさせます。 ２０１６年に創業した「ガイアフロー静岡蒸留所」のセカンドリリースがついに発売。 前回は伝説の蒸留機（旧軽井沢蒸留所から移設）による原酒でしたが、今回は世界唯一の「薪直火蒸留機」による原酒。　 これは２００年以上前の蒸留技術を蘇らせたそうです。 ８００度を超える高温の中で直接蒸留を行うので、パワフルな原酒が生まれます。

アイラ・ブレンデッドモルト（ジェネラルウイスキー） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［アイラ・ブレンデッドモルト］　￥１２００（税込） スモーク、海藻、焚き火の燃えかす、黒ブドウ、パイナップルなどの香り。　 口に含むとまったりとした口当たり。　 まずフルーツの甘さを味わった後、スペアリブのスモークグリルが舌を優しく抱擁。　 しばらく炭の苦味と胡椒が舌の奥に止まっています。　 余韻では燻煙がどんどん増し増しで持続していきます。　 スモーキ好きにはたまりません。 ウイスキー業界で長く経験を積み、期待を背負って新しく創業したボトラーズ「クルーシャルドリンクス」がリリースする新ブランド。　 アイラの女王と称される「ボウモア」と、アイラ島でダントツの生産量を誇る「カリラ」の２つの蒸溜所原酒をブレンド。　 ノンチルフィルター＆ノンカラーリング、そして無加水でボトリングした本格派です。

サッポロウイスキー・蝦夷　［札幌・ブレンデッドウイスキー］　　　　　　　　￥７５０（税込） 栗、バニラ、はちみつ、黄色いりんご、オーク材、山葡萄、消しゴムの入った木製の筆箱などの香り。 アルコールの刺激はあるものの、モンブランケーキの甘さが口の中に拡がり、胡椒が舌の上に残ります。 余韻はウッディでハーバル。　 決してリッチな味わいとは言えませんが、長熟グレーンの甘さが際立っています。　 札幌の風土の中で育まれたウイスキーは体験する価値あり。 札幌は発寒に本社を置く「札幌酒精」が限定販売するウイスキー。　 もともと数種類の銘柄のウイスキーを販売していますが、今回はより一層力を込めて作った感がにじみ出ています。 スコットランドから数種類のモルト原酒を樽ごと輸入し、北海道で「３１年以上樽熟成」した自社製造グレーンアルコールとブレンド。　 冷却濾過を行わないこだわりようです。

季の美・エディションＫ・キルホーマンカスク　［京都・ジン］　　　　　　　￥１２５０（税込） 柚子やミカン、山椒、青竹、木樽、バニラ、かすかにスモークも香っています。　 口に含むと爽やかな香りが入り込み、ミカンの甘さが拡ります。　 その後、甘く漬けた赤紫蘇が顔を出し、爽やかな香りが再び到来。　 緑茶や笹の葉の余韻の奥から、バニラとスモークが訪れます。　 様々な味わいが調和しながら巡るめく、とても楽しい味わいです。 世界的に評価が高く、和のエッセンスが光る京都クラフトジン「季の美」。　 その限定バージョンが入荷しました。　 スモーキーなアイラモルトウイスキーで人気の「キルホーマン蒸溜所」とコラボした逸品です。　 「キルホーマン」を熟成させたバーボン樽に「季の美」のドライジンを満たし、熟成状況を確認しながら一定期間熟成。　 ２つの美味しさが融合した、新しい味わいのジンです。

グラッパ・ディ　・モスカート・ローザ（ピルツァー）［イタリア・グラッパ］　￥９００（税込） ローズウォーター、紅茶、よもぎ大福、山のように集まった新鮮なブドウの搾りかす、繊細なスパイスの香り。　 口に含むと優しい口当たりで、上品なマスカットの甘さ。　 その後スパイスが訪れバランスが秀逸。　 甘過ぎず辛過ぎず親しみやすい味わい。　 フローラルでフルーティーな余韻がとても長く続きます。　 澄んだ気持ちにしてくれる逸品。 シチリア原産の貴重なぶどう品種「モスカート・ローザ」。　 バラの香りや果実味があり、イタリアでは人気の甘口ワインとなります。　 そのブドウの搾りかすだけを新鮮なうちに蒸留釜に入れ、蒸気熱で蒸溜し、繊細な味わいを作り上げています。　 この作り手はイタリアでも有数の蒸溜研究室の責任者も勤めており、「グラッパの博士」と言われています。

オールド・セイラー・コーヒー（レヴァンテ）［イタリア・コーヒーリキュール］　￥８００（税込） ダークラムの甘い香り、香ばしい樽香、ビターコーヒーのリッチな香りの中にアニスが漂ってきます。 口に含むと粘性のある液体がねっとりと口の中に流れ込み、控えめな甘さのコーヒー味のアイスクリームが口の中で溶けだします。　 余韻ではカップに残ったコーヒーの香りとアニス、バニラがしばらく持続。　 大人のコーヒーによる癒しのひと時をお楽しみください。 １００年前、アドリア海の漁師たちが体を温めるために船上で飲んでいた「セラーコーヒー」を再現。 当時はアニスを漬け込んだラムをホットコーヒーに注いでいたそうです。 生産者はイタリアのトスカーナでビオにこだわったジンを手がける、新進気鋭の「レヴァンテ・スピリッツ社」。　 ちなみに、ラベルに描かれている船員は１９３０年の写真を元に描かれているそうです。