『マッカラン・カスクストレングス』(スペイサイドモルト) ¥900【税込】
赤ラベルのマッカランは、ラベルが物語るように衝撃的です。
「なにも足さない、なにも引かない」 どこかで聞いたようなフレーズですが、このマッカランは嘘偽りなく、正真正銘
間違いなくこのフレーズがあてはまります。
加水をしない「樽出し原酒」で、しかもオフィシャル・マッカランでは珍しく
「冷却濾過(チルフィルター)処理」をしていません。 要するに、樽で熟成されていたその状態のままボトリングされているわけです。
濃いオレンジ色に輝くこの液体は、シェリーの甘い香りとフルーティーな甘さ、
それとスパイシーさが特徴です。 特に甘さが引けた後に舌に残るスパイシーさと、鼻から抜ける甘い香りが
ベストマッチしています。
ぜひ試して頂きたい逸品です。
『モートラック14年・シェリーカスク』(スペイサイドモルト) ¥800【税込】
「スペイサイド・モルトの良さをすべて備えたモルト」と言われている
「モートラック」は「ジョニーウォーカー」の原酒としてその力を発揮しています。
シェリーのナッツ香、バターの甘い香りとオイリーさ、そして微かな塩辛さが
バランス良くまとまり、余韻も長く楽しめます。
「シェリー樽熟成モルトのお手本」といっても過言ではないでしょう。
今回ご紹介する2つのモルトは共に「スペイサイド産」で「シェリー樽熟成」
似た環境で造られたモルトですが、それぞれの蒸留所の特徴が出ていて、
飲み比べてみると面白いですよ。
言うなれば、「貫禄のマッカラン」VS「実力のモートラック」 どちらに軍配が
上がるかお試し下さい。 個人的には甲乙付け難く、両方大好きなのですが・・・。
そんな答えはずるいですよね。
『モンテクリスト・ラム』 (ラム) ¥700【税込】
シガー(葉巻き)として最高級の品質を誇るハバナ産、その中でも世界一消費量
が多い「モンテクリスト」
今回入荷したラムは、そのシガーのブランド名を堂々とラベルに付けただけあり、
シガーとの相性は抜群です。
“有名な名前をつければ売れるだろう”という安易な2級ラム酒かと思いきや、「サンフランシスコスピリッツコンペ・ダブルゴールドメダル受賞」
「WINE & SPIRITS 誌・2003年ベストラム」 という輝かしい受賞歴があり、ラムとしても最高品質と言えるでしょう。
香りは比較的おとなしいのですが、口に含むと蜂蜜のような甘さが優しく広がり、
喉を過ぎた後も、水飴のような甘さが口の中にしばらく残ります。 それもそのはず、グアテマラ産のラム原酒をバーボンの熟成樽で12年〜23年間
熟成されたものをブレンドしているそうです。
「シガーとのマリアージュ」企画・第2弾としてのご紹介ですが、ラム独自でも
楽しめます。
※シガーもご用意してます。【モンテクリスト・ミニシガリロ ¥100(税込)】
『マローロ・グラッパ・ディ・アルネイス』 (グラッパ) ¥1000【税込】
これ程飲みやすく、美味しいグラッパは滅多にお目にかかれません。
芳醇で優しく甘い香り、瑞々しくスッキリとした甘さ、一瞬にして口の中が
お花畑のように華やかになります。 しかも、とても長い余韻まで楽しめちゃうというおまけ付き。
面白いのが、ストレートで飲んだ後の空グラスが男性的な「なめし革」の香り
がする事です。
男性と女性、両方の特徴を持った面白いグラッパです。
従来のグラッパは、葡萄の搾りかすを大量に買い付け、貯蔵された半乾燥の
物を原料に年中生産されています。 しかし、この「マローロ社」のグラッパは、新鮮で瑞々しい搾りかすを原料に
しているため、味・香り共にフレッシュ感が出ています。
キラキラと輝く綺麗なデザインボトルにボトリングされ、見た目にも楽しませて
くれます。こう御期待
『バルデスピノ・カルデナル』 (パロコルタド・シェリー) ¥800【税込】
60年以上の古酒をソレラシステムによりブレンドされた、とても個性的な逸品です。
香りは甘いナッツフレーバーなので味も甘口のように連想されますが、口に含むと
スッキリとした酸味を伴う辛口で予想を覆されます。 そして後に残るほろ苦さが爽やかさを助長させています。
このパロコルタド・タイプは自然の力による幾つかの偶然によって造られる為、
毎年商品化できないそうです。 しかもこの醸造メーカーのバルデスピノ社は最近オーナーが変わり、従来の商品に
変わり新たな銘柄を発売し始めています。
この「カルデナル」が終売されるか どうか詳細は定かではありませんが、私はありがた〜く飲ませて頂きました。
まあ、ともかく半世紀以上の眠りから覚めてディヴァーションに現れたこの
シェリーを飲めば、「こうしたシェリーがあるのか」と、シェリーの世界の
奥深さをお分かりいただけると思います。
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