『グレンドロナック・１９８９・ＰＸシェリーパンチョ・２０年』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［ハイランド・モルト］　￥１７５０ 香りは驚く程ソフトで、チョコレートをコーティングしたレーズン、酒粕、ドライイチジク、黒糖などの香りが漂って来ます。　 口に含むと優しいアルコール感に驚き（アルコールは５３.５％あります）、ドライイチジクのマッタリとした甘さが口の中で力強く拡がり、黒糖や上質な干しぶどうの余韻へと移行していきます。　 その後、ドライなつめやしのアフターが待っており、満足感が強すぎて脱力感を覚える程です。　 スペイサイド地方と東ハイランド地方の境目に位置するこの蒸留所は、古城で知られるハントリーという町にあります。　 蒸留所が密集しているスペイサイドとは雰囲気が違い、広々とした麦畑や牧場の中に続く細々とした田舎道を延々と走った末に、ポツンと現れる蒸留所。 こんなのどかな環境で自然を生かしたウイスキー造りが今も行われています。 ちなみにこのモルトは日本への入荷が僅か“３０本”　とっても超貴重な逸品です。

『アードベッグ・アリゲーター』　［アイラ・モルト］　　　　　　　　　　　￥１２００ 燻製玉 子、醤油を塗った炭焼きおにぎり、乾燥ピート、ショウガの香りが次から次へと押し寄せます。 口当たりは予想外にソフト、甘くないチョコレートがねっとりと拡がり、コショウの効いたスモークジャーキーが舌に留まります。　 スモーキーな余韻がとても長く、身体がポカポカ熱を持ち始める事でしょう。 『アリゲーター』とは樽内側の焼き具合が最高レベルの事。 側板の焼き面がワニの皮のように見える事から、そう名付けられました。 アメリカンオーク新樽のアリゲーター、そそられます。 最高製造責任者・ラムズデン博士は言います。 「１９９０年代後半から様々な樽で熟成させる実験を重ねてきましたが、今回は特に素晴らしい作品の１つです」

『スプリングバンク・マデイラカスク・１１年』　［キャンベルタウンモルト］　￥９５０ スモーキーでピートを燻した香り。 その他に提灯の中のロウソク、湿地帯、そして徐々にドライフルーツなどが香り、楽しくなって来ます。 ボディは厚くまろやか、濃厚なドライフルーツの甘さが拡がり、オイリーでミツロウの舌触りを感じながら、チョコレートボンボンの後味。　 余韻は甘さからスモーキーなものへと変化、とても長く楽しめます。 「スプリングバンクをマデイラ樽で熟成？！」そう聞いただけで即買い決定！ しかも、ウイスキー専門誌『ウイスキーマガジン』で金賞受賞、 ウイスキー評論家・ブルーム氏は「最高に推薦する」と後押しされちゃあ、誰もが飲んでみたいでしょう。 ちなみに『マデイラ』とはポルトガル・マデイラ島で作られる、ふくよかな味わいが特徴の酒精強化ワインです。

『ペールラバ・８年』　［仏マリーガラント・アグリコール・ラム］　　　　　￥１５５０ 焼きトウモロコシ、三温糖、ドライマンゴー、ドライなつめやし、コーヒー牛乳などソフトでデリケートな香り。　 口に含むと滑らかな舌触りと、時折悪戯するかのようにアルコールの刺激を感じ、口の中は穏やかな甘さに満たされて華やかな香りが充満。　 上品でありながら、出しゃばり過ぎずに主張もしっかり、ドライフルーツの余韻がとても心地良く穏やかな味わいに思わず「こりゃ旨い」と唸ってしまいます。 フレンチ・クレオール・ラム（フランス海外県で作られるラム）は全世界のラム生産量 の僅か数％しかないそうです。　 それゆえ、日本へは近年まであまり輸入されておらず、まだ馴染みのない分野なのではないでしょうか。 しかし本場フランスでは最高級ラムとして既に認知されており、大人気のカテゴリーです。 ペールラバを作る『ポワソン蒸留所』は小さな小さな蒸留所。　 丁寧な手づくり感が味わえます。　 しかも、不定期にしか作られない８年熟成品はとても貴重です。

『ズブロッカ・プロ』　［ウオッカ］　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￥６００ まさに桜餅、しかもスタンダードのズブロッカよりリアルな香りにビックリ。　 ピーチネクター、桜餡の大福、おかき等、次第にふくよかな香りも立ち上がってきます。　 口の中ではネットリとした口当たりで、アルコール度数が高く設定されている為か十分な飲みごたえあり。 余韻もスタンダード品とは比べ物にならないくらいで、餡子の優しくふっくらとした甘さが楽しめます。 ラベルに描かれている、大型で毛深い野生牛・ポーランド・バイソン（ズブ）。　 ズブロッカの香りの元となり、ズブの餌ともなるバイソングラス（薬草）。　 その両方が生息する『ビアヴォヴィエジャの森（世界遺産）』が北緯５２度にある事から、アルコール度数も５２度にしているそうです。 しかも、世界に先駆けて日本先行販売！　気になるウオッカが登場です。

『デル・プリンシペ・アモンティリャード』　［辛口シェリー］　　　　　　　　￥８５０ 繊細で優しく上品な香りはどんどん甘さが増していき、ドライイチジク、醤油を垂らしたアンポ柿、ラムレーズンのアイス。　 香るだけで上質なシェリーだとすぐわかります。　 口の中では穏やかな酸味と深味が特徴のドライな味。　 後味にはキレがあり、グレープフルーツやレモンの微かな苦味を伴った爽快感を味わえます。　 なんとも不思議な魅力を持ったシェリーです。 生産者である『レアル・テソロ』の哲学は古い伝統を尊重しつつ、最新技術を駆使したワイン造り。　 究極はワインを熟成する際にゲノム音楽を聞かせる事、革命的なワイン造りに取り組んでいます。　 で、ゲノム音楽って？　 良く分からない分野ですが、きっと遺伝子や染色体レベルまで震え伝わり、良い影響を与える音楽なのかなぁ・・・ と勝手に想像しています。