『オクトモア・５年・２＿１４０・カスクストレングス』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［アイラ・モルト］　￥１９００【税込】 モクモクと立ちのぼる燻煙香が、焚き火の中に顔を突っ込んでいるかのように強烈に顔面 を襲い、鼻が慣れてくるに従って優しい甘さが顔を出してきます。 口に含むと、甘味をともなった渋い程のスモーキーな味わい、しかし、しっかりとした旨味のおかげでまとまった味に仕上がっています。　 そして、最後に待ってましたとばかりに、ヨード香とスモークが強烈な余韻として延々に続きます。 世界一ピーティな「アイラの怪物」が日本上陸！！ ピートの強さを数値で表すのに、フェノールのｐｐｍで測定します。　 それによると、マッカラン／１ppm、ラフロイグ／４３ppm、そして「オクトモア」がナント１４０ppm。 そんな常識を逸した、とんでもないモルトをブルイックラディ蒸留所がつくっちゃいました。　 覚悟して味わって下さい。

『モートラック・１９９６・カスクストレングス・１０年（ＳＭＷＳ）』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［スペイサイド・モルト］　￥１２００【税込】 パイナップルや麦芽、バターの甘い香り、徐々にピートや乾燥した木材が出現。 口に入れた途端、アプリコットの強い甘さが拡がり、そしてシリアルでドライなものに変わって行き、色々な表情を見せてくれます。　 余韻も長く、複雑で存在感があり、ドライで力強く締めくくられます。 モートラックと言えばシェリー樽熟成をイメージする方も多いと思いますが、これは「リフィルバレル」。　要するに、モルトを一回以上熟成させたバーボン樽の再利用。　 樽の影響を受けすぎずに、原酒本来の味わいを引き出す熟成方法をとっています。　 素顔のモートラックを体験出来る絶好のチャンスです。 当店で最近「スコッチモルト・ウイスキー・ソサエティ（ＳＭＷＳ）」が販売するモルトの人気が上昇しています。　スコットランドに本部がある、ウイスキー愛好家の集まる組織の会員向けボトルなのですが、これがハズレなく旨いのです。　ウイスキーにうるさい会員達が飲むので、まずいとクレームが見ちゃいますものね。 　すごく納得

『グレンドロナック・１５年・リヴァイヴァル』［ハイランド・モルト］￥１０００【税込】 レーズンクッキー、シロップ付けのドライイチジク、そして甘くてフルーティーなシェリー香が、この後を期待させるように香ってきます。　 口当たりはソフトで滑らか、しっかりとしたコクがあり、シェリー樽熟成ならではの甘く暖かい味わい。 とっても安心できる美味しさです。 かつて、モルトファンを魅了した「１００％シェリー樽熟成」が帰ってきました。 そうでしょう、やっぱり「グレンドロナック」はシェリーカスク熟成ですよね！ 現在定番のオフィシャル品はシェリー樽とバーボン樽のダブルマチュアード規格なので、当店でも入荷を見送っていました。 今回の「リヴァイヴァル」は 以前の味わいに非常に近く、是非とも定番化してもらいたいものです。

『ワイルドターキー・トラディション・１４年』［バーボン］　　　　　￥１２５０【税込】 メロン、バニラ、レーズン、芳醇で甘美な艶かしい香りが辺りに漂います。　 口の中では優しいバニラの甘さの中に、コショウやフローラルな味わいが溶け合い満足感のある味わい。 最後にミントの余韻で締めくくられ、奥深くフルボディ、記憶に残る逸品です。 人間の人生や性格の違いは、生活環境に因るところが大きいですが、ウイスキーにも同じ事が言えます。 この「トラディション」は『スイートスポット』と呼ばれる、バーボンの熟成庫の中でも限られた場所にしかない、理想の熟成環境の中で１４年間甘やかされて（？）育ってきました。 伝統のワイルドターキーに新たな「お坊っちゃま」の誕生です。

『ドン・フラノ・ストロングシルバー』　［テキーラ］　　　　　　　　　￥９５０【税込】 瑞々しい程のピュアで芳醇なアガベ特有の甘い香り。 口一杯に拡がるマッタリとした甘さ、その中にテキーラの個性的な味わいと強いアルコール感が存在感をあらわします。 今まで飲んだ中で最高のシルバーテキーラと言っても過言ではないでしょう。 あまり知られていませんが、テキーラにもモルトウイスキーやワインと同じく地域に因る味わいの違いがあります。　 メキシコ西側をローランド、東側の高地をハイランドと２分して区別 されています。　 ローランドの特徴は「辛口でシャープ、引き締まった風味で男性的」、ハイランドは「甘味に富みフルーティー、原料の香りが強く、繊細かつ華やかで女性的」。　 この「ドンフラノ」はハイランド産でその特徴がハッキリと表れています。

『シャトー・ギロー・１９９８』［仏ソーテルヌ１級・貴腐ワイン］　　￥１５００【税込】 うっとりする程の良い香りからは、紅茶やアプリコットジャム、完熟パイン、花の蜜が表れます。　 ビロードの滑らかさ、決して甘過ぎずしっとりと舌を包み込む蜜の甘さ、軽い酸味と豊かな味わいが口の中にしばらく残り、長い余韻とともに幸福感に満たされます。 「世界一の貴腐ワイン」を作る仏・ソーテルヌ地区、その中でも人気ナンバーワンはこの「シャトーギロー」と言っても過言ではないでしょう。　 もちろん実力もトップクラス、一粒一粒丁寧に摘み取られ、樽発酵や新樽による長期熟成など手間に糸目は付けません。 特にこの１９９８ヴィンテージのシャトーギローは評論家達から絶賛されています。 ワイン評論家の第一人者、Ｒ・パーカー氏「この年で最も成功したワインの１つ」 ワインのミシュラン、クラスマン誌「格付シャトーは当然こうあって欲しいものである」 レストランの星付けで有名なゴーミヨ誌にいたっては、過去最高評価です。 ちなみに私は大っきな“花まる”を付けちゃいます。