グレンマレイ・カスクストレングス・１９８４・２６年（ＳＭＷＳ） 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［スペイサイド・モルト］　￥１７００ トルコ土産のレーズン、メロンを切った時に溢れ出る甘〜いジュース、バニラアイス入りのバナナクレープ、レザー、インセンス等の様々な香りが一体となって、グラスから溢れ出ます。 口に含むとトロ〜ッとした液体が、ナッティでフルーティーな甘さと共にじんわりと拡がり、思わず笑顔に。 スパイスとコーヒーの余韻が美味しいディナーを食べた後のような満足感を助長してくれます。 モルト好きが集まる会員制クラブ「スコッチウイスキーソサエティ（ＳＭＷＳ）」からの逸品です。 このソサエティは「蒸留所名に捕われず、美味しいモルトを飲んで欲しい」という趣旨から、ラベルには蒸留署名が記載されていません。 まさに今回のモルト「グレンマレイ蒸留所」は知名度が殆どなく、評価も決して高くないのですが、今回のようなとても優れたモルトも産出しているのです。 名前ではなく味勝負の一本です。

レダイグ・２００１年・９年（ウイスキードリス）［アイランド・モルト］　　￥１１００ 切れ上がるピート香、そして埃っぽい木の廊下、ローストナッツ、塩サバの燻製の香りも後を追います。 口に含むとクリーミーな口当たりで、南国フルーツの甘さが拡がった途端に増幅するピートの存在感が特徴。 ダークチョコレートとスパイス、ピートの余韻も心地よく、口の中に残る塩気が印象的です。 スコットランド西海岸、タリスカ蒸留所がある「スカイ島」とアイル・オブ・ジュラ蒸留所のある「ジュラ島」に挟まれた比較的大きな島「マル島」。 その島唯一の蒸留所「トバモリー」でこのモルトは作られています。 この蒸留所ではピートを焚かない「トバモリー」という名のモルトも生産されていますが、「レダイグ」はピートを炊き込み（カリラ程度）スモーキーな味わいに仕上げた少量 生産品です。

ロイヤルロッホナガー・１２年　［ハイランド・モルト］　　　　　　　　　　　￥７５０ 軽くスモークされた麦芽の香りの後、巨峰ジュースの甘酸っぱい香りが漂って来ます。 口の中でその液体はスムーズ流れ、控えめな甘さが心地よさを残しながら、ドライでライトスモークの長い余韻へと続いて行きます。 低価格帯のモルトの中では満足のいく味わいに仕上がっていますので是非お楽しみ下さい。 英国王室御用達でヴィクトリア女王が心酔していたと言われる「ロイヤルロッホナガー」。 この蒸留所が作る「セレクテッドリザーブ」は名酒としての名声を欲しいままにしていますが、この１２年熟成品も侮っては行けません。 ストレートでも勿論美味いですしハイボールにしても美味しく、オールラウンドで楽しめる優れもの。 低価格なのもありがたいですよね。

ニッカ・カフェグレーン　［ジャパニーズ・グレーン］　　　　　　　　　　　　￥８００ 塩クッキー、アーモンド菓子、カラメルがたっぷりかかったプリン、ウッディーでクリーミーな香り。 口当たりはライトで、木のへらで食べたバニラアイスの味わいで口の中が満たされます。 余韻は長く、チョコレートの余韻と共に甘いタクアンがちょこっと顔を出してきます 。 日本製で数少ない本格的なグレーンウイスキーです。 ニッカ創業者の竹鶴氏はグレーウイスキーにもこだわりを持っていました。 それは世界的にも希少で旧式の「カフェ式連続式蒸留器」。 これを導入した当時は蒸留効率に勝る新式の蒸留器が主流でしたが、原料由来の香りや成分がしっかりと残るこの旧式の蒸留器を採用し、本物の美味しさを追求していました。 竹鶴氏のこだわりをご賞味あれ。

アラクラン・ブランコ　［テキーラ］　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￥７５０ ミントの葉が乗ったオレンジゼリーやレモンピールの爽やかな果 実香、アガベの甘い香りが次第に主張してきます。 口に含むと、程よく辛口でサラッとした液体がスパイスの刺激を残しなが舌の上を流れ、喉に吸い込まれます。 余韻では唐辛子と共に日本酒が出現し、その後オレンジの甘さが残ります。 本場メキシコよりも、ニューヨークなどアメリカ本土で人気のあるテキーラが日本上陸。 テキーラとしては珍しく連続式蒸留機で蒸留し、クリーンで純度の高い品質に仕上げています。 そのため、他のテキーラとは一線を画した味わいが特徴で、日本人には馴染みの深い日本酒の麹のニュアンスがあるとも言われています。 ちなみに最高級ブルーアガベ１００％使用の本格テキーラですよ。

デ・ボルドリ・ディーン・ボトリティス・セミヨン・２００８ 　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　［オーストラリア・貴腐ワイン］　￥１１００ アプリコット、マーマレード、パイナップルの凝縮された、甘く奥行きのある香り。 トロリとした液体は舌にねっとりとまとわりつき、程よい酸味に優しく包まれた甘味が身体中に充満します。 濃厚な甘さですがくどくなく、レモンティのようにスッキリ。 幸せに包まれる飲み心地をお楽しみ下さい。　飲まなきゃ損ですよ。 安くて美味しい貴腐ワインを発見！　 オーストラリアで最高の貴腐ワイン「ノーブル・ワン（フランス超高額貴腐ワインより高評価）」を造るワイナリー「デ・ボルドリ」がつくる、コストパフォーマンスがとても高いスイートワイン。 「ノーブル・ワン」の妹分だけあり、産地もぶどう品種も造り手も一緒。　 これで不味い訳はないと思いません？　　 やはり、専門誌やソムリエ達から高評価を得ています。