スキャパ・１９８２・アモンティリャードカスク・２２年 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［アイランド・モルト］　￥１７５０【税込】 ドライいちじく、シュークリーム、八丁味噌、アモンティリャード等の甘く芳醇で複雑な香り。　 味わいは濃厚でコクがあり、ドライフルーツの入ったチョコレートの甘さと、香ばしい甘さがマッタリと拡がっていきます。　 強いアルコールの為か飲みごたえも十分、微かに塩辛さが口に名残りを残し、アモンティリャードの余韻がとても長く、満足感十二分です。 同じオークニー島のモルト「ハイランドパーク」の影に隠れがちな「スキャパ」。 一時閉鎖の危機にもあいましたが、根強いファンからの支持は熱く、モルト好きの関心が高まるに連れ生産量 も増えているようです。 スキャパの特筆すべき点は、特殊な蒸留釜を使用していること以上に、仕込水にとてもピートの強い水を使い、麦芽自体にはピートを炊き込んでいない事ではないでしょうか。 ピーティー麦芽を使わなくてもここまでピートのニュアンスが出るものなのですね。

スプリングバンク・ＣＶ　［キャンベルタウン・モルト］　　　　　　　￥７５０【税込】 バナナチップ、りんご、三温糖、ハードチーズ、ピート等の香りと共に潮風が鼻をくすぐります。　 口に含むとオイリーで滑らかな舌触り、塩分の強いバターとカスタードの甘さが楽しめ、余韻にかけてはピートとバニラが長く続き、口の中に海水が残ります。 値段以上の美味しさ、コストパフォーマンス最高です。 “ＣＶ”が復活しました！ １０年程前にその低価格とそれを上回る美味しさで人気があったモルトが再登場です。 色々なタイプのカスクを混ぜ合わせることでスプリングバンクの個性・魅力を最大限に表現（インポーター曰く）しているそうです。 この蒸留所では色々なタイプのモルトを造っており、ピートを少し焚き２回半蒸留（特殊な蒸留方法、詳しく知りたい方はお尋ね下さい）の「スプリングバンク」、ヘビーピートで２回蒸留の「ロングロウ」、ノンピートで３回蒸留の「ヘーゼルバーン」 それらの個性は明らかに違い、飲み比べると味わいの多様性が手に取るように分かります。

ジェムソン・１８年・リミテッドリザーブ　［アイリッシュ・ウイスキー］￥９５０【税込】 ソソフトでふくよかな香りが辺りに漂い、そこからはナッツやレーズンチョコの香りを嗅ぎとれます。　 とても飲みやすく、サラッと喉元を流れつつ、クルミとモカジャバの甘さが口一杯に拡がっていき、そして香ばしく芳醇な余韻が長くつづきます。　 今まで飲んだ中で最高の味わいのジェムソンであること間違い無し。 アイリッシュウイスキー売り上げ“ナンバーワン”を誇る「ジェムソン」 最近はアイルランドでも「シングルモルト」を数多く製品化していますが、「ジェムソン」は１７８０年からの歴史がある昔ながらの「ブレンデッドウイスキー」 現在はミドルトン蒸留所で造っていますが、その心地良い美味しさは未だ健在です。 シェリー樽で最低１８年以上熟成された原酒をマスターブレンダ−が自らの手で選び、それをさらに小さなバーボン樽に移し替えて再び熟成。　 ジェムソンの最上級品として恥じない、奥深く滑らかな味わいになっています。

シャンタルコント・ランブル・ド・ヴォヤジェ・２００１ 　　　　　　　　　　［ラ・フェイバリット／マルティニーク・ラム］　￥１１００【税込】 香りは繊細で瑞々しく、花の蜜や上品なパイナップルケーキ、ナタデココ、バニラアイス等の甘さが鼻をくすぐります。　 舌触りはビロードのように滑らかな、口の中では辛さの中にまろやかな甘さのある花びらがゆっくりと流れ、甘い花の余韻が長く楽しめます。 まさに、おしとやかな南国美人のイメージです。 長い名前なので順に解説しますと・・・ 「シャンタルコント」とはフランスのワインの作り手。 フランス領のマルティニーク島に多くの親戚が暮らす為に上質なラムが手に入り、それを独自に瓶詰め販売しています。 「ランブル・ド・ヴォヤジェ」は商品名。 フランス語で「トラベラーズ・ツリー」の意 「２００１」はこのラムが蒸留された年。 そして「ラ・フェイバリット」とはこのラムを蒸留したマルティニーク島の蒸留所名。 先祖代々、頑に家族経営を貫き、高品質なラムを丁寧に少量生産するという信条を守り続けています。 名前の由来は、この蒸留所のある町でナポレオン妃ジョセフィーヌが生まれた事から、「ナポレオンのお気に入り」という意味合いで名付けられたそうです。

マンサニージャ・サンルケーニャ・カイシャ　［辛口シェリー］　　　　￥７００【税込】 フレッシュで爽やかな香りに先ずは癒され、潮風に吹かれながら海辺を散歩している気分になります。　 滑らかで優しい口当たり、心地よい塩気とそれを包み込むグレープフルーツの爽やかな甘さ、そして穏やかな酸味、軽いタッチながらバランス良く複雑な味わいが楽しめます。 オリーブやさんまの塩焼きにピッタリなシェリーです。 今回入荷のシェリーは爽やかさが特徴のマンサニージャ。　 このタイプのシェリーは大平洋からの海風を直接受ける町「サンルカール」で造られます。 この地域はフロール（酵母の一種。熟成中のシェリーの表面を被い、香りや風味に大きな好影響を与える）の成長にとって好条件で、他の地域で造るシェリーよりソフトな味わいに仕上がるそうです。 商品名の「サンルケーニャ」とはサンルカールの女性の意味で、ラベルにはクリムトの絵から出てきそうな艶やかな女性が描かれており、とても目を引きます。 １８０３年創業という古い歴史を持つだけあり、現地では定番中の定番のマンサニージャだそうです。