『クライヌリッシュ
31年』(ハイランドモルト) ¥1950【税込】
今月はモルトウイスキーにうるさい人達が集まる「モルトウイスキー協会」の
会員向けに発売された4種類をご紹介します。 これ程までに芳醇な香りのウイスキーは、なかなかお目にかかれません。
最上級のウイスキーといっても過言ではないでしょう。
それはボトルのキャップを外した時から始まります。 フレッシュなアプリコットの香りが静かに辺りを漂い、ボトルを傾け、
グラスに注ぐに従い、徐々にハッキリとした香りに変ってゆきます。
口に含むとベルベットの様な優しさと、口の中を包み込むチューイングガムの
ような甘さが広がり、トロピカルなフルーティーさを助長させます。 余韻はとても長く続き、最後にはキウイフルーツの香りに変わってゆきます。
『インヴァリ−ブン
24年』(ローランドモルト) ¥1050【税込】
1991年に閉鎖された、今は無き蒸留所のモルトです。 以前は「バランタイン」のブレンドに使われていましたが、
今となってはシングルモルトとしても殆どお目にかかれません。
最後になるであろう「インヴァリーブン」の味わいを、最上の物で 締めくくれるのは最高の喜びです。
香りは濃く複雑で、メイプルシロップやレーズン、オレンジ等の香りがして、
とてもクリーミーでフルーティーです。 甘さも強く、口の中にしばらく留まり、残り香と共に長い間、至福の時を味わえます。
『マッカラン 14年』(スペイサイドモルト) ¥1250【税込】
ウイスキーが苦手な方でも「うまい!」と、うなずいてしまう「マッカラン」は凄いです。
さて今回の「マッカラン」でも「うまい!」と、唸って頂きましょう。
シェリーやナッツ、甘い缶コーヒー、オレンジの香りが温かく鼻を包み、
口に含むと、アルコールの強さ(59.4度)でヒリヒリした舌を優しく
撫でるような甘さで癒してくれます。
そして、名残惜し気にいつまでも香りが脳裏を離れません。
『アードベッグ
10年』(アイラモルト) ¥1050【税込】
臭いもの好きの方(私もその一人です)お待たせしました、 上質の典型的なアードベックが入荷しました。
ボトルに書かれている「煙突の煙の臭い」の文字に心を踊らされ、 まず香りを嗅ぐと、モワ〜ッ としたスモーク臭と牧草の強い香りに
「そうそう、これこれ」とうなずいてしまいました。
味もしっかりしていて、甘味とのバランスが絶妙で決して期待を裏切りません。
飲み込んだ後もしばらくは、煙突のように鼻から煙の香りが吹き出します。
万人ウケはしませんが、こんなのを「うまい!」という人もいるのです。
「ん〜〜ぅ、うまかった!」
『イージードリンキング 3種』(ヴァッテッドモルト) 各¥750【税込】
『スモーキ−・ピーティー・ワン』→スモーキ−の中に微かな果実味、辛口
『リッチ・スパイシー・ワン』→クローヴ香、ピリッとしたスパイシーな刺激
『スムース・スウィーター・ワン』→バニラ香、さわやかな甘さ
マッカラン蒸留所の元最高責任者が独立して新しい会社を立ち上げました。
その名も「イージ−ドリンキング・ウイスキー社」
「わかりやすく、飲みやすいウイスキーをつくり、もっと沢山の人々に
ウイスキーを飲んでもらいたい」というのがコンセプトだそうです。 しかも、今までタブーとされてきたウイスキーのレシピをすべて公開
蒸留所名はもちろん、ヴィンテージや樽の種類、それらの比率までも知る事が
出来ます。
香りの中から、それら蒸留所の特長を探しながら飲むのも面白いですよ。
(ご興味のある方にはレシピ・リストをさしあげます)
3種類いずれもネーミング通りの特長がうまく表現されてます。 飲み比べて、ウイスキーの味わいの多様さを体験してみるのもいいかも。
値段も手ごろ、じゃんじゃん飲んじゃって下さい。
『ルモルトン 1984』(カルヴァドス=りんごブランデー) ¥1000【税込】
上質のヴィンテージ・カルヴァドスが登場です。
出来の良かった年にだけ商品化されるこのカルヴァドスは、1984年蒸留のものだけをボトリングした稀少品です。
爽やかに広がる甘くフルーティな香りと、エレガントで上品な味わい。
あくまでも林檎が主原料ですが、洋梨も30%以上使用している為、この爽やかさがつくられます。
味は香りほど甘くなく、口の中は一足早く春が訪れたかのように爽やかです。
小規模生産の為に数に限りがあるそうで、パリを代表する超一流レストラン「タイユヴァン」「トゥールダルジャン」等、限られたところでしか飲めないそうです。
『アモンティリャード・ヴィエヒシモ』(ドライ・モンティージャ)
¥900【税込】
濃厚で複雑そして福よか、とても満足感のある味わいです。
辛口シェリーに製法が似ていますが、1つ違うのがアルコールを添加していない
事です。
極甘口シェリーの原材料で糖度の高い「ペドロヒメネス」を乾燥した産地で栽培する事でより糖度が増し、充分すぎる程アルコール発酵をしてしまいます。
舌触りがトロ〜ッとしているのは葡萄自体の糖度のせいかもしれません。
ナッツやイーストのような優しい香りと、やわらかい酸味 「上質の熟成シェリー」として飲んで頂いても満足していただけるはずです。
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