|
『ラガヴーリン・１２年・カスクストレングス』（アイラモルト） 定番化
待望の１２年もの復活！
「ラガヴーリン」は銘酒中の銘酒と言われ、たくさんの評論家から最高の賛辞を受けています。
実は私も「アイラといえばこれでしょ」と言うくらい “ラガヴーリンが大好きです”
現在のスタンダード品は１６年物ですが、８０年代迄は１２年物がスタンダード
でした。
そして、９０年代に入り愛好家の方々の間で「幻の銘酒」として高額で
取り引きされていた１２年物が十数年の歳月を得て、再リリースされました。
しかもこれは、フィルター処理をしていない「ナチュラル・カスクストレングス」
ラガヴーリン好きにとって喉から手が出そうな逸品です。
もう、“ツボを押された気分”です。
今年１年間でこの１２年物は２回リリースされましたが、 これはセカンドリリース品よりも美味しいと評判のファーストリリース品。
ファーストリリース品に限ってはまた幻になりつつあります。
『ロングモーン・１６年・シングルカスク』（スペイサイドモルト）
「舌にまとわりつくようなオイリーさ」 これがロングモーンの特徴の１つですが、とあるウイスキー評論家はこれを
「舌がコーティングされていくようだ」と言っています。 実に上手い表現に感心しました。
「山田く〜ん、座ぶとん３枚！」
その他の特徴としては、麦芽やフルーツが折り重なった複雑でふくよかな
香りがして、まったりと口の中でとろけ膨らみます。 この感じ、是非体験してみてください。
知名度はあまりないですが、「スペイサイドモルトのトップクラス」の１つだと私は思っています。
『アクヴィレイア・グランリゼルヴァ・フラビオコマール』（グラッパ）
以前、イタリア料理と言えば 「あ〜、パスタでしょ」 という感じでしたが、
最近は美味しい「イタリアンレストラン」や「トラットリア」が増えるに従い、
本来の意味のイタリア料理が認知されてきています。 それに伴いイタリアの蒸留酒「グラッパ」も目にする機会も増えてきたのでは
ないでしょうか。
このグラッパは年間生産量１６０１本（中途半端な数ですね）のレアなもので、本場イタリアでも入手困難だそうです。
蒸留後、フレンチオーク樽で２年間熟成させ、ドライフルーツやチョコレート
の香りを合わせ持ったフルボディのグラッパです。
こんなに奥深い味わいのグラッパは初めてです。
『ベピ・トゾリーニ・モスト・ウヴァ・ミステ』（ウヴァ・ブランデー）
ワインを蒸留すると「ブランデー」
ワイン作りに使った、葡萄の搾りかすを蒸留すると「グラッパ」
そしてこの 「ウヴァ（アクアヴィーテ・ディ・ウヴァ）」 は葡萄そのものを発酵させ、そのまま蒸留して造る、まったく新しいタイプの蒸留酒です。
１９８４年に造られ始めたこのイタリア産のブランデーは、グラッパ入門に最適。
グラッパと同じく葡萄の皮ごと蒸留するので、グラッパに似て葡萄の皮の香りがして
飲みやすいフルーティなグラッパという感じです。
「アカシア」の木樽で６ヶ月熟成、フルーティな香りが特徴で、味わいや余韻に
「薔薇の花」の香りが残ります。
『エミリオ・ルスタウ・アルマセニスタ・パロコルタド』（シェリー）
「シェリー」と言えば「スペイン」と、すぐに答えがかえってくるあなたは
もうすっかり、シェリーの世界に足を踏み入れていますね。
そのスペインには家族経営的な小規模生産で、自己消費分だけ或いは大手の
メーカーに卸す分だけ造るシェリー醸造所が沢山あります。 （＝アルマセニスタ）
エミリオ・ルスタウ社のこの「アルマセニスタ」シリーズは、そのような少量
生産醸造所からシェリーを買い上げ、それぞれボトリングして販売しています。
このシリーズがシェリー好きから大変好評の理由は、やはり少量生産だからこそ
できる手作り的な生産方法にあります。
この「パロコルタド」はシェリーの本場「ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ」で
造られた銘酒で、 ドライフルーツの様な甘い香りと、ふくよかな味わいが楽しめる
フルボディの辛口です。
|