『カネマラ・１９９２・カスクストレングス・１６年』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［アイリッシュ・モルト］　￥１６００【税込】 塩キャラメル、プリン・ナツメグ等、甘くてホッとする香り。　 とても滑らかな口当たりで舌の上を転がり、とろける程のフルーティーな甘さの後に、スパイスと塩辛さがジンワリと効きだし、余韻にかけてスモーキーさがドンドン増して来ます。　 アフターも長くてとても満足、飲んで良かったと思える味わいです。 アイルランドの異端児「カネマラ」は新鋭の「クーリー蒸留所」でつくられる、アイルランドでは唯一のピーティーなモルトウイスキーです。　 実はこの蒸留所ではアイリッシュウイスキーの王道を行く、ノンピートの優秀なモルト「ティルコネル」もつくっており、両者を飲み比べると、モルトの味わいの幅の広さに驚かされます。 今年の「ウイスキーマガジンライブ」記念ボトルとして２５０本限定リリース。 主催者の威信がかかっている為、不味い訳がありません。

『インペリアル・１９９８・カスクストレングス（ダンカンテイラー）』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［スペイサイド・モルト］　￥９５０【税込】 レモンクリーム、ココナッツ、パイナップル、少々埃っぽい香り。　 口に含むと、クリーミーさとメレンゲの甘さが瞬く間に拡がり、オークの香ばしさが現れたかと思うとシトラスやペッパーも顔を出し、栗の余韻が漂い出します。 アルコール感もありの見応えあり。 バランタイン等のブレンデッドウイスキー用のモルト原酒をつくる蒸留所として、創業を開始したのが１８９７年。　 その後、度重なる操業停止と再開を繰り返し、今現在は１９９８年の停止以来、休眠状態。　 今回入荷の１９９８年物が最後のヴィンテージとなるかも知れません。　 願わくは、現在のモルトウイスキーブームにのって、スペイサイドらしいバランスの取れた「眠れるモルトの美酒」を眠りから覚し、操業を再開してもらいたいものです。

『キルホーマン・３年・ファーストリリース』　［アイラ・モルト］￥１０００【税込】 若々しいピート、青草、ほのかにシェリーの甘さの後、徐々にスモークが登場。　 サラッとした口当たりで、綿菓子の甘さを感じた瞬間、ピーティーとスモーキーが臨界に達し爆発。　 しばらくはスモーキーな余韻が鼻から離れず、嬉しくなっちゃう程です。 多くのモルトファンが待ち望んでいたモルトが、遂にリリースされました。 アイラ島において１２４年ぶりに誕生した、新生キルホーマン蒸留所の初シングルモルトがベールを脱ぎます。　 昨年に発売された未熟成モルトが高評価だった為、今回のウイスキーとして成長したファーストリリースには大きな期待がかかります。 シェリーバットで半年間フィニッシュした、新生アイラの幕開けをご堪能下さい。

『ネイソン・ブラン・レスプリ』 　　　　　　　　　　　　　　　 ［仏・アグリコール・ホワイトラム］　￥８００【税込】 繊細でまろやかな甘い香り、上質なサトウキビが目の前に現れたかのように感じます。 口に含むと、香り程の甘さはないものの、トロッとした甘さが一気に口一杯に拡がり、アルコールの刺激があとからジンワリと効きだし舌が痺れ、胸が熱くなってきます。　 鼻からぬける甘い香りに思わずウットリ、姑く心地よい時間を過ごせます。 先月入荷の「ペールラバ」を飲み、「アグリコール製法」のホワイトラムに魅せられた方も多いのではないでしょうか。　 そんな方々の為に今月も仕入れちゃいました。 どうぞ、今月も心置きなく「アグリコール・ブラン」の深みにはまっちゃって下さい。 フランス領マルティニーク島において最古の家族経営の蒸留所。　　 故に伝統によるこだわりと手作業も含めた丁寧な作業には定評があります。　 一番の特徴は原材料の新鮮さ。 蒸留所近郊のサトウキビ優良畑で収穫されたものを直に積送、フレッシュな状態で破砕して発酵に取りかかります。　 そしてもう１の特徴が、蒸留したままのアルコール度数でボトリング。　 この２つの特徴により、生々ほどの上品なサトウキビの香りと力強さが生み出されてるのです。

『サンレオン・レゼルバ・ド・ファミリア・マンサニージャ・パサダ』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［辛口シェリー］　￥１１００【税込】 とても爽やかで心地よい酸化熟成香。　 香りを嗅いでいるだけで、清々しい潮風が漂う海辺の草原に佇んでいる気分になります。　 味わいはとても繊細、微かに酸味とミネラルを感じ、とても複雑。　 喉元をスルスルと流れ、瞬く間にグラスが空になり「もう一杯」って感じです。 書籍『死ぬ前に飲むべき１００１のワイン』に紹介された、憧れのシェリーが入荷しました。　 現在では珍しくなった「マンサニージャ・パサダ」というシェリータイプで、 簡単に説明すると、「ライト＆フレッシュ」が特徴のマンサニージャをより長く熟成させる事により「ライトでありながら存在感のある味わい」に仕上げ、 酸化熟成によって通常のマンサニージャよりも上品な繊細さが醸し出されています。 上記書籍に紹介されたワイン１００１本を死ぬまでに飲むには、週１本ペースでも２０年かかります。 高価なワインも多数あるので全て飲むには・・・。　 まぁ取り合えず、これを飲んで１本目をクリアしますかぁ〜！