『ロングモーン　１９６８・カスクストレングス・３８年（ＳＭＷＳ）』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［スペイサイドモルト］　￥１９５０【税込】 プリン、クリームシェリー、ドライザクロ、ナツメグ、クローブ等、甘さとスパイシーさが共存し、とても落ち着きのある素晴しい香り。 口の中では、度数を感じさせない円やかな甘さが拡がり、次第にスパイシーさが心地良さをもたらします。　 そして余韻が続く限り、まるで瞑想をしているかのような心静かな状態を保てることでしょう。 この３８年熟成の長熟モルトは先月当店で行われた、ソサエティモルトのテイスティング会で大好評だった「ロングモーン・３８年」の別 樽ヴァ−ジョン。 教会の跡地に建てられた蒸留所だけあり、どちらも神憑かり的な熟成をしていると感じるのは私だけではないはずです。 「知る人ぞ知る、通好みの１本」と、とある書籍でこのモルトを紹介していますが、この機会に貴方も“通 ”の仲間入りしてみてはいかがでしょう。 見逃せない逸品です。

『ヤングピーティ・アイラ・ボウモア・１９９９（ロイヤルマイルＷ）』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［アイラモルト］￥９５０【税込】 湿ったピートの生々しさ、くすぶっている焚き火の煙りが香の中から溢れ出しますが、意外にも口に含むと洋梨ジュースの甘さが拡がり、同時にスモーキ−、塩辛さ、クリーミーさがバランス良くまとまっています。 余韻はすこぶる強烈で、ピートの暖かさが持続します。 「世界一のウイスキー販売店」の称号を幾度も贈られた「ロイヤルマイルウイスキーズ」のオリジナルボトルとして発売されたこの「ボウモア」は、名前の通 り若さ溢れる「６年熟成」。　 まだまだ若く、荒々しく、やんちゃなのですが、どこか心の優しいガキ大将のようです。　 子供時代、そんな男の子いましたよね。

『ストラスクライド　１９６９・カスクストレングス・３７年（インプレッシブ）』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［スコッチ・シングルグレーン］￥１９５０【税込】 圧倒的に力強い香りに、今にでも押し倒れそうになります。 長期熟成バーボンの甘い香りにレーズンやチョコレートが加わり、このパワフルな香りだけでも満足します。 口の中で今にでも爆発しそうな液体は、甘口のバーボンを連想させ、チョコレートとオレンジピールも味わえます。 滅多にシングルとして世に出てこない「グレーンウイスキー」ですが、今回は非常に表情豊かで傑出したものがあったので、ボトリングされたそうです。 それだけに、長熟にしてこの力強さには目を見張り、普段は見向きもしない「グレーンウイスキー」を見直し、興味すらわいてきます。 ３７歳にしてこのパワフルさ、私も見習いたいものです。

『ロマーノ・レヴィ・ハーブ入り』　［グラッパ］　　　　　　　　　￥２８５０【税込】 姉：「ロマーノ、あんたのグラッパ、世界中でなまら評判いんでない。　 　　　ちょっと貸してくんないかい。」 弟：「いいよ、姉ちゃん。　でも、なしてさ？　姉ちゃんは酒飲めないべさ。」 姉：「暇だからさ、裏庭にあるハーブでも漬けようと思ってさぁ〜。　 　　　旨かったらやるわぁ」 弟：「したっけやるよ〜。　好きなだけ持ってけばいんだぁ。」 そんなやり取りが合ったかどうかは不明ですが、「天使のグラッパ職人」ロマーノレヴィのお姉さんが、レヴィの庭からハーブを摘み取り、瓶に漬け込み始めました。 １０年ほど漬け込み、気に入らなかったものは大瓶に戻し、上質なものだけ販売します。 しかし残念な事に、そのお姉さんも高齢のため体調を崩してしまい、殆ど造られる事がなくなったそうです。　 レヴィ自身も手描きラベルを描けなくなった今、益々貴重な逸品になりそうですね。 ハーブの種類も多種多様。　 今回はバジルとレモンピールが漬かさり、ボトルの中でゆらゆらと水中花のように漂っています。 爽やかなバジルと、心地よいレモンの香り。鼻に抜けるアルコール感にすら清々しささえあります。　 口に入れると一瞬にして脳が目覚めるような爽快感が拡がり、微かな甘さと舌に残る刺激と長い余韻、その全てが１つのストーリーのように流れてゆき、レヴィの人柄を表すような暖かみのある味わいです。 （ラベル拡大写真） 「ハーブ入り」とは別に、レヴィの可愛い手描きラベルのグラッパも入荷致しました。（￥１９５０） こちらは、きれいな赤味をおび、芳醇で華やかな味わいです。 　（写 真）

『フランチスカナー・ヘーフェ・ヴァイス』［ドイツビール（ヴァイツエン）］ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￥９５０【税込】 小麦と大麦の麦芽５０％ずつを原料とし、昔ながらの上面 発酵酵母を使用、酵母を濾過しない白濁した小麦ビール。 クローブやバナナ、リンゴ等のフルーティーで爽やかな味わいで、苦味がなく軽やかな飲み口です。 小麦ビールが真綿のように盛り上がるクリーミーな泡ができるのは、小麦が大麦に比べタンパク質が多い為。　 色が薄く、白みがかっているので白（ヴァイス）ビールとも言われています。　 「夏には爽やかな小麦ビールで暑さを克服」　貴方の新たなレパートリーに加えてみては？ ちなみにドイツでは１６世紀ごろ、パンの原料にする小麦が不足した為に小麦ビールの製造を禁止、王室醸造所以外では造れなくなってしまいました。 １９世紀中頃の解禁まで、限られた人しか飲めない高級ビールとして扱われていたそうです。