『ブローラ 23年』(スペイサイドモルト) ¥1200
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この蒸留所をご存知でしょうか?
1967〜1983年のわずか“16年間”だけ「ブローラ蒸留所」として操業し、
上質のモルトを造っていました。 元々は「クライヌリッシュ蒸留所」として、滑らかでコクがある優れたもモルトの『クライヌリッシュ』を蒸留していましたが、1967年に新しく蒸留所を建設し、そちらに移転した為に『ブローラ』が後を継いだという訳です。
兄弟蒸留所の『クライヌリッシュ』と似たニュアンスを持っていますが、
『ブローラ』の特徴はピート香を強く付けた麦芽を原料としている為に、
パワフルでスモ−キーな点です。
バニラやチューイングガムのような甘い香りも楽しめ、喉に流すと胸が“カァ〜ッ”と熱くなり、その後に甘く長い余韻ヘと続きます。
『クライヌリッシュ』と『ブローラ』飲み比べてみるのも面白いですよ。
『アードベッグ・ロード オブ ジ アイルズ』(アイラモルト) ¥1900
美味しいウイスキーは数あれど、感動する物となると滅多にお目にかかれません。
私が初めてこのウイスキーを飲んだのは、2年前のとある試飲会での事です。
一口飲んで、目を丸くして感動したのを覚えています。(元々からして細目ですが)
お陰様でその後試飲したものはどれも安っぽく感じられました。
香りは、アードベック特有の海から漂うスモーキーフレーバーと共にキャラメルや
アーモンドの様な甘さもあります。 口に含むとシルクのような柔らかさとドッシリした落ち着きのある味わいで、
甘さと共にコショウのようなスパイシーさも楽しめ、最後には鼻から抜けた香りが脳天まで貫きます。
これは3年前に限定発売された物で、もう手に入らないと思っていましたが
誰が隠し持っていたのか見つけてしまいました。
飲み納めになるかもしれない逸品中の逸品、是非この機会に 感動してみるのはいかがですか?
『ブラントン・シルバー』(バーボンウイスキー) ¥800
“シュガーオーク”で熟成しちゃってます。
これはバーボンの熟成樽に使う「ホワイトオーク(どんぐりの木の仲間)」の中でも
特に希少な木で、木の持つ糖分量が多く、この木樽で熟成されると豊かな甘味が加味
されブランデーに似た風味が生まれます。
故にこのバーボン、優しくふくよかな甘い香りが飲む物を包み込みます。
とっても洗練された味わいで、重厚さと豊かで上品なコクを合わせ持っています。
いかにもケンタッキーダービーを観戦する、シルクハットに燕尾服の気品溢れる紳士を連想させます。
しかもこれは“シングルバレル” 要するに、たくさんの樽の原酒をブレンドする事による味の調節はしていません。
一樽一樽最高の出来栄えだからこそ出来る、自身の現れですよね。
バーボンといえば「体格の良い強靱な男」のイメージがありますが、 こういった上品なバーボンもたまにはいかがですか。
『セニョール・ルスタウ・ソレラ
グランリゼルバ』(シェリーブランデー)¥900定番化
お待ちかねのスペイン産、シェリーブランデーの登場です。
今回は高品質のシェリーを扱うことで超有名な、シェリーの老舗メーカー「エミリオ・ルスタウ」の高級シェリーブランデーです。
スペインブランデーのお約束で「グランリゼルバ」規格は3年以上の熟成が義務付け
られていますが、このメーカーが造る「グランリゼルバ」は3倍の10年間も熟成
されています。 それを聞いただけでも美味しいのはお分かりいただけると思いますが、実際は
その期待を大〜きく上回ります。
香りはグラスに注がれたとたん変化し、最初の「スペインの片田舎」を思わせる
のどかな香りが徐々に「ローストしたアーモンド」の香ばしく甘い香りに変わり、「オロロソシェリー」の上品な甘い芳香に辿り着きます。
味はドライイチジクやレーズンを思わせるほのかな甘さが口に広がり、
驚くのは、永遠に続くと思われる程長いアフターフレイバーです。
『エミリオルスタウ・モスカテル・エミリン』(甘口シェリー) ¥800
上記のブランデーを造るシェリーメーカーの自社醸造シェリーの中で、一番人気で
かつ生産量の少ないものがこの『エミリン』です。 日本には年間240本だけしか
輸入されていないそうです。
マスカットを天日干しして、干し葡萄のように糖分を凝縮させた葡萄から造るこの
シェリーは、普通の甘口シェリーとは一味違う趣が有り、世界的に評価が高いです。
ダージリンティーやレーズンの甘い香りが鼻を包み、口に含むと果実味にあふれた
優しい甘さと穏やかな酸味がバランスよく広がります。 複雑さとコクが充分有るので、甘口が苦手な方も最後の1滴までお楽しみいただけ
るでしょう。
一口飲むと幸せな気分になること間違いなし!
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