キャパドニック・１９７２・カスクストレングス・３７年（Ｄ・Ｔ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［スペイサイド・モルト］　￥１８５０【税込】 マーマレード、フルーツ味のガム、オリーブオイル、その後から微かなピート香が押し付けがましくなく、とっても上品に香って来ます。　 口当たりはとてもソフトで、マンゴー等のトロピカルフルーツの甘さが口一杯に拡がり、時折ピートが顔を覗かせ存在感を表します。　 余韻にオレンジピールが優しく長くつづき癒してくれます。　 綺麗にドレスアップした大人の女性のようなモルト。 ２００３年に閉鎖された蒸留所。　 元来ブレンド用に廻される為、シングルモルトとしてはあまりお目にかかれないのが現状・・・。　 こんなに美味しいのに勿体ない話である。

スモークヘッド・１８年・エクストラブラック　［アイラ・モルト］　￥１３５０【税込】 パッションフルーツ、オレンジ等の甘酸っぱいフルーツの香りと、やわらかなピート香がバランス良く香ってきます。　 思った以上に優しい舌触りで、瑞々しいフルーツの甘さに満たされ、穏やかながらもしっかりと主張しているピートと相まって心地良さを感じます。　 余韻ではオレンジとスモークが長く楽しめ、全体的に熟成感のある味わい。 以前話題を呼んだ「スモークヘッド（スタンダード品）」は５年熟成でしたが、こちらは１８年熟成品。 １３歳の年の差はこんなにも違うのです。

ガ−ヴァン・１９９０・カスクストレングス・２０年（クラン・デニ−） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［グレーン・ウイスキー］　￥１１５０【税込】 バナナチップスやチョコアイスの香りが、静かながらも存在感を表している。　 口に入れた途端、ニンマリ。　 蜜のような甘さが口一杯に拡がり、ラムをたっぷり浸したサバランとスパイスで口の中は満たされます。 余韻はホイップクリームをのせたバニラアイス。 ボリュームたっぷりの味わいに満足感一杯です。 滅多にお目にかかれない、グレーンウイスキーの優れもの。 「グレーンって、こんなに美味しいんだ。見直したから他のも飲んでみたい！」、 そんな気にさせる逸品です。

ブナハーブン・１９９７・カスクストレングス・１１年（ＳＭＷＳ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［アイラ・モルト］　￥９５０【税込】 ベーコンの炭焼きステーキの激しい香りと、びわの優しく甘い香り、次第にハチミツの香りがハッキリと顔を出します。　 口の中では舌の奥に行くに従い、サラッとした甘味、塩辛さ、心地良い苦味へと味が変化。 それに伴い徐々にスモーキーさが増し、スモークサーモンの余韻で締めくくられます。 若いけれども、決して刺々しさのなくバランスの良い味わい、とっても楽しめる逸品です。 異例とも言える、ブナハーブンの超スモーキータイプ。 「本当にこれ、ブナハーブン」と鼻と舌を疑ってしまいます。　 でも、旨いからコレで良いのです。

ブラックメープルヒル・シングルバレル・２１年　［バーボン］　　　￥１５００【税込】 メロンアイス、バナナ、メープルシロップ、アップルパイ等、芳醇でとろけそうな程の甘い香り。　 口の中では香り程の甘味はなく、淹れたてのコーヒーの甘さと苦味が拡がり、たっぷりとコクのある味わい。 次第にリコリス等のスパイスを伴ったドライな後味に変化していき、余韻として樽の香がしばらく続いていきます。 最近はなかなかお目にかかれない「ブラックメープルヒル」の最高ランクである２１年熟成品。 この原酒を造る「ヘブンヒル蒸留所」は１９９６年に火災にあい、現在場所を移転して稼動。　 そう、お分かりですよね、 この「ブラックメープルヒル２１年」は昔の蒸留所で造られた貴重な原酒なのです。　 今は無き往年のヘブンヒルを存分にお楽しみあれ。

パイレート・ＸＯ・リザーブ（パトロン）　［ラム］　　　　　　　　　￥８００【税込】 フルーツグミやオレンジキャンディー等の甘〜いフルーツの香りにウットリ。 ラムの香りはその奥に見え隠れしています。　 口当たりはとてもソフトで、マンダリンオレンジやアプリコットの優しい甘さで口の中は支配されます。 ラムの香ばしい味わいは最後に訪れ、やっとラムである事を確認できます。 これぞラムを超えた新次元のラムの味わい。 ウルトラプレミアム・テキーラで大人気の「パトロン」が手掛ける「ウルトラプレミアム・ラム」 熟成４０年以上を含む９種類のカリブ産の高品質ラムをブレンド。 その後、リムーザン・オーク樽とスイート・オーク樽で最低９年以上の歳月をかけて熟成させています。 まさに“Ｕｌｔｒａ”を名乗っても恥ずかしくない、驚きの美味しさです。

バロンヌ・ポリンヌ・２００３（バロン・フィリップ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［仏ソーテルヌ・貴腐ワイン］ ￥１３５０【税込】 軽い酸味を伴った完熟フルーツ（アプリコット、桃缶 シロップ、花梨）や、ハチミツ、上品なレモンティー等のエレガントで芳醇な香り。　 口に含むと、リッチで甘くとろ〜りとした液体が瞬く間に拡がり、えも言われぬ 幸福感に満たされます。 まさにハチミツ入りレモンティーを飲みながらアンズのシロップ漬けを食べている感覚。　 可憐で活発、育ちの良い少女を連想させます。 市川海老蔵さんと小林麻央さんの結婚披露宴で、デザートワインとして振る舞われたのがこの「バロンヌ・ポリンヌ」。 「シャトー・ムートン・ロートシルト」の生産者である「バロン・フィリップ社」が手掛けるフランス・ソーテルヌの『貴腐ワイン』で、同社の「ザ・ヘリテージ・コレクション」の１つです。　 創業者の妻の名前を付け、ラベルに彼女を描き入れるあたりに、この逸品に対する相当の思い入れがうかがえます。