ロングロウ・１０年・トカイウッド［キャンベルタウンモルト］ 　￥１２００【税込】 「ロングロウ」としてはとても珍しい、ウッドフィニッシュ物です。 ８年間リフィルバレル（再利用樽）で熟成後に２年もの間、なんと『トカイワイン』の樽で後熟成させました。 トカイワインといえば『世界３大貴腐ワイン』の１つとして有名なハンガリー産のデザートワイン。 スモーキ−なロングロウと極甘口ワインの融合、とても興味がそそられます。 香りはバターやバナナ、そして熟したオレンジのように軽い酸味を伴ったフルーティーな甘さがします。口に拡がる甘さはとてもふくよか、カカオをたっぷり使ったチョコレートのように極微かな酸味と上品な甘さが口の中で膨らみます。そして 柔らかいピートを伴った甘い余韻が次の一口へと誘います。 明らかに通常のロングロウとは違う側面を覗いてみては如何でしょう。

マッカラン・１５年・ペドロヒメネスカスク（キングスバリー） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［スペイサイドモルト］　￥１０００【税込】 . チューンアップされた「モルトのロールスロイス」が登場です。 「シェリー樽熟成といえばマッカラン」という程、マッカランのシェリー樽に対するこだわりは相当なものです。 しかし、本来のマッカランは『エクストラ・ドライ・オロロソ』という超辛口タイプのシェリー樽で熟成させますが、今回使う樽は『ペドロヒメネス』極甘口タイプのシェリー樽で熟成させました。 ペドロヒメネスの蜂蜜のような甘い香りと 濃厚な南国フルーツのまったりとした香りが辺りをつつみます。　口に含むと、しっかりとした重厚感のある甘さと滑らかでクリーミーな味わいが楽しめます。　そして、焦がした砂糖のようなコクのある甘い余韻が最後の満足感を引き出します。 とっても希少で風変わりな『マッカラン』、体験してみる価値は１００％です。

ビッグスモーク・６０（ダンカンテイラー）［ヴァテッドモルト］　　￥７５０【税込】 最近、スモーキ−さを強調したモルトが色々と発売されていますが、その中でどれを選ぶか悩んでしまいます。 今回これを選んだ理由の１つにメーカーのコメントがあります。 　 　 　「強烈なピートの波が寄せては返す。煙の爆弾。取り扱い注意！」　 こんな大袈裟な文句を読んでしまい、私の闘争心に火が付いてしまいました。 期待と諦めを胸に一口テイスティングすると私の身体が震える程の衝撃を受けました。２口飲んで思わず声を出して唸ってしまいました。 強いピート香と燻煙香で先ずやられ、口に含むとスモーキ−で甘く塩っぱいという３つの味が一気に爆発し叩きのめされます。　そして余韻は長く「上質の燻製」を鼻の前にぶら下げられた感じのスモーキーさでとどめを刺されます。 　（ちょっと大袈裟かな・・・） ちなみに、名前にある「６０」という数字は、このモルトのアルコール度数になります。 くれぐれもご注意下さい。

シボーナ・ネッビオーロ・ポートウッドフィニッシュ［グラッパ］　再入荷 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￥９５０【税込】 百年以上の伝統を持つグラッパ・メーカーの『シボーナ』が前代未聞の挑戦。 ウッドフィニッシュというスコッチウイスキーで今流行の熟成方法を取り入れました。　 イタリアワインの要と言える『ネッピオーロ種』、その葡萄から造ったグラッパの熟成期間最後の１年間をポートワインの樽で寝かせました。 水飴のように甘くまろやかな香り、甘い花の蜜を飲んだように優しい甘さが口一杯に拡がります。グラッパの旨味を十分生かしながら、ポートワインのふくよかな甘さで包み込んだかのようです。 そして余韻は甘さから徐々にドライさへと変わり、清涼感さえあります。 こんなにも味わいに富んだグラッパは滅多にお目にかかれません。

ティルコネル・リミテッドエディション・シングルモルト 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［アイリッシュウイスキー］ ￥９００【税込】 アイリッシュウイスキーの異端児「クーリー蒸留所」からの人気モルトの限定品です。 アイルランドでは蒸留所の廃止・統合を繰り返し、仏・ペルノ社が全ての蒸留所を独占していました。　しかし、１９８７年青年実業家が「クーリー蒸留所」を設立、大きな勢力に対抗しています。 ウイスキー造りにもこだわり、アイルランドでは常識の３回蒸留を行わず、全て２回蒸留。そうする事によって、ウイスキーが力強くなり一層フレーバーが際立つそうです。 サトウキビや麦芽の甘い香りはとても繊細で、上質のモルトを物語っています。 口に含むと、アルコールの角がなく、優しくビロードで撫でられるように舌の上を流れ、上品で優しい甘さが口一杯に拡がります。 余韻はとても長く、モルトの甘い香りがしばらく楽しめます。 ちなみに名前の「ティルコネル」は１８７０年代のアイルランド競馬界伝説の名馬の名前。ラベルには劇的勝利のゴールシーンが描かれています。

ピュイグ・パライ・ミュスカ・ド・リヴザルド・２００３［甘味果 実酒］ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￥８５０（６０ml）【税込】 南仏の太陽を燦々と浴びた、当たり年「マスカット」のデザートワイン。 リヴザルドとはフランス南部で造られる天然甘口ワイン（ヴァン・ドゥ−・ナチュレル）の１つで、発酵の途中でアルコールを添加して糖分がアルコールに変わるのを停止させることで甘味を残したワインのこと。 完熟させた高級マスカットやパパイヤの香りと、マーマレードを練り込んだクッキーの香りにまずは酔いしれます。　口に含み、ねっとりとした舌触りと優しい喉越し、程よく酸味のある柔らかい甘さに頬が崩れ、高級蜂蜜を舐めたような余韻に幸福感のピークに達するでしょう。 生産者のピュイグ・パライは通常のスティルワインでも評価がとてもに高く、パリでは話題騒然、人気沸騰中。日本でも雑誌に取り上げられる等、知る人ぞ知る自然派のワイン醸造家です。