マッカラン・１９９１・ファーストフィルシェリー（Ｇ＆Ｍ）　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［スペイサイド・モルト］　　￥１６００ 完熟バナナ、チョコレート、ドライいちじく、モルトキャンディー、ミルクココア，濃厚なシェリー等の安定感のある香り。 滑らかな口当たりで落ち着きのある味わいで、ドライフルーツの甘さがマッタリと口の中に広がります。 ビターチョコの後味を残しながら、オロロソシェリーとハーブの余韻が長く続き、暫く楽しませてくれます。 最近のウイスキーに限らず酒類全般の価格高騰には仰天気味ですが、特にマッカランの値上がりには冷や汗すら出てきそうです。 今回のマッカラン程にコストパフォーマンスが優れたものは、今後なかなかお目にかかれないかもしれませんね。 ましてシェリー樽熟成原酒のストックが枯渇してきた昨今、このようなシェリー全開の良質マッカランを飲める機会はこれから減ってきそうです。 ちなみにこれはファーストフィルのシェリー樽熟成です。

ボウモア・２００２・カスクストレングス・１０年（キングスバリー） 　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［アイラ・モルト］ 　￥１１５０ 半日干した海藻、海水に浸けた桃、酸味を伴ったピート、若いレモンの皮などの香り。 口に含むとアルコールの刺激に口の中が驚き、キャラメルの甘さの中からヨードを含んだスモークが立ち上がり、子持ちししゃもが味わえます。 余韻では強いスモーク香と磯の香りが長く顔を覆い尽くしてくれます。 ボウモア蒸留所のオーナーがサントリーだというのはご存知でしたでしょうか。 そのサントリーが最近、アメリカのウイスキー大手のビーム社を買収しましたね。 実はこのビーム社はバーボンの「ジムビーム」だけに止まらず、「ラフロイグ」も所有しているのです。 今後アイラ島の人気蒸留所の２つを所有するサントリーはアイラファンに対して責任重大になりました。 これからのアイラモルト界を先導してもらいたいものです。

インヴァリーブン・１９９１・１９年（Ｇ＆Ｍ）　［ローランド・モルト］　　￥１１００ 白ブドウのレーズン、麦茶、グレープフルーツゼリーなどのソフトでライトな香り。 口当たりも軽く、サラッと舌の上を瑞々しいグレープフルーツが流れます。 穏やかなビター感が舌の上に残り、より一層心地良さが増幅。 フルーティーでふくよかな余韻に癒されてしまいそうです。 繊細でソフト、オンリーワンな逸品です。 １９９１年に閉鎖された蒸留所「インヴァリーブン」　 まさにその閉鎖された年に蒸留されたのが今回入荷のボトルです。 ローランドとハイランドの境目に位置するこの蒸留所の原酒の殆ど全てはバランタインのブレンドに使われ、滅多にお目にかかれないのが原状です。 まして閉鎖となった今、これが飲み納めになるかもしれませんね。

カーサ・ミーゴス・ブランコ　［テキーラ］　　　　　　　　　　　　　　　　￥１１５０ ヨーグルトキャラメル、みかん缶 、アガベシロップ、ココナッツパウダー等の甘くフルーティーな香り。 ソフトな口当たりでミルキーな舌触り、優しく広がるフルーティーな甘さ、どれもが最上級の心地良さ。 テキーラ特有の唐辛子のピリピリ感を舌の上に控え目に残しながら、ミルキーでハーバルな余韻に浸れます。 ジョージ・クルーニーが立ち上げたテキーラブランドだからといって、決してミーハーなテキーラではありません。 「テキーラ オブ ザ イヤー ２０１３」のブランコ部門で金賞を獲得する程の実力の持ち主なのです。 生産量も限られ、アメリカや日本では入手困難なレアな逸品です。 ジョージは言います「このテキーラには塩やライムは必要ないんだ」。 是非そのままストレートでお楽しみ下さい。

ビエール・ショコラ　［仏産ラムベース・チョコレートリキュール］　　￥８５０ (45ml) チョコレートの香ばしい香りと共に、とうきびアイスやクランチチョコの楽しくなる香り。 とろ〜りと舌の上をねっとりと流れ，濃度は高いが甘過ぎない適度な甘さはストレート向き。 番茶を飲みながら食べる、きな粉と黒蜜がたっぷりと掛かった“わらび餅”の味わい。 下の奥に残る微かな苦みがＧＯＯＤ！　 他のチョコレートリキュールとはひと味違います。 注意：ピエール・マルコリーニのチョコレートではありません。 ちょっと紛らわしいですが、フランス海外県マリーガラント島にある「ビエール蒸留所」が作るアグリコールラムをベースにしたチョコレートのお酒です。 アグリコール・ブランの中でも強い個性を持ち、傑出した味わいのビエールのラムとチョコレートの融合。 これはひとつの完成されたカクテルと言えるでしょう。

エキポ・ナバソス・パロコルタド・No.34　［辛口シェリー］　　　　　　　　￥１８００ オレンジゴールドに輝く液体からは、乾燥させたオレンジやブドウの皮、アーモンド、磯辺餅、デメララシュガー、そして芳醇な酸化熟成香がします。 軽い酸味のある辛口で、熟成感とフレッシュの両方を合わせ持った個性的な味わい。 余韻は次々と変化しながら、とてつもなく長く持続。 複雑で繊細、表情豊かな強者です。 難しい説明は抜きにして、これはパタ・デ・ガジーナ（優れたオロロソ）のパロコルタド（偶然が重なり作られるオロロソ）というマジで珍しいタイプのシェリーなのです。 様々なボデガ（シェリー醸造所）に眠る宝物のようなシェリーを発掘し、その価値を理解してくれる人々の為に瓶詰めして販売。 最初は極限られた知り合いのワインエキスパート達の間でしか取引されていませんでしたが、評判が拡がり表舞台に現れました。 それがこの「エキポ・ナバソス」。 少量限定生産のため、お目にかかれる機会は滅多にありません。 スタンダードなシェリーでは味わう事ができない貴重な逸品です。