『山崎・シングルカスク・ミズナラ・１９８６』［ジャパニーズモルト］￥２３５０【税込】 爽やかで瑞々しく、熟したパイナップルや白桃の香り、時間と共に香りも熟していきバニラの香りも出てきます。　 甘味のある液体はとても厚みがあり、気品ある味わいが楽しめ、ピートと香木の香りを残しながら、甘い余韻が長く続きます。　 押し付けのない旨さ、爽やかなオリエンタルな味わい、大満足な一杯です。 オリジナリティーが問われる昨今、日本の独自の味わいのウイスキーとは『ミズナラ樽熟成』に代表されるのではないでしょうか。 ミズナラ樽とは北海道主産のミズナラという樹種を材とする樽の事で、世界で唯一日本だけが樽材として使用しています。　 戦中戦後、従来の樽を輸入する事が難しくなり、試験的に使用された樽の１つ。　 液漏れはするし、泥臭い味になるはで使い物にならず、結果的に熟成庫の隅に追いやられてしまいました。　 しかし、２０年以上後、忘れ去られていたその樽をあけると、複雑で東洋的な香りを持つウイスキーに育っていたそうです。 今では２０年以上の長期熟成用の樽として僅かながら使用。　　 サントリーの熟成樽の０.３％程度しか存在しない貴重な原酒として扱われています。　 先日２年連続３度目の世界一になった『響・３０年』、１００万円の値段でありながら即完売した『山崎５０年』には、このミズナラ樽熟成原酒がキーモルトとしてブレンドされています。 白檀や伽羅、仏壇の香りの原酒を産み出すミズナラ樽は今世界的に注目され、オリエンタルな日本の味として高い評価を受けています。　 この貴重な原酒によるシングルカスク、日本人なら味わってみたい、味わってもらいたい逸品です。

『ロングロウ・ガイアバローロカスク・７年』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［キャンベルタウンモルト］　￥１１００【税込】 赤みがかった黄金色の液体、襲いくる強いピートと粘土の香り。　 口の中ではアルコールの刺激とレーズンの甘さが拡がり、徐々に旨味のある塩味が現れ、後味にタンニンと仁丹を残します。 　余韻も長く飲みごたえ十分！　 こんなロングロウを待ってました。 今回のロングロウ、若さゆえ刺激的にピーティー、そのうえ赤ワイン樽での１８ヶ月間の追熟でフルーティーさとボディが加わっています。　 しかもそのワインは「ワインの王様」と称えられる、アンジェロ・ガイア氏がつくる「バローロ」　　 絶妙な旨さです。

『マッカラン・８年（キングスバリー）』　［スペイサイドモルト］　　￥７５０【税込】 　 うっとりするくらい甘いキャラメル、バニラアイス、穀物の香ばしい香り。　 口当たりは８年物とは思えない程の柔らかさ、甘くクリーミーな味わいで、余韻もしっかり楽しめます。 そして、グラスに残る油分が目に旨味を訴えかけてきます。　 この価格帯の中ではずば抜けた存在感なのではないでしょうか。 『原酒本来の味わいを追求』というこのボトラーズメーカー「キングスバリー」の身上通 り、低温濾過を行わず、添加物も使用せず、香りを引き出す為の加水のみ施しボトリング。　 しかもこのボトル、マッカランでは珍しくバーボン樽のみでの熟成品。　 飲んでみたくなったでしょ。

『フォアローゼス・シングルバッチ』　［バーボン］　　　　　　　　　￥９５０【税込】 軽やかで甘く、フルーティーな香り。　 口の中でも角がなく、サラリと喉を流れながら果実味と花の香りを残していきます。　 とても軽い口当たりで飲みやすく、バーボンを超えたバーボンと言っていいでしょう。　 何杯でも飲んでしまいそうで恐いくらいです。　　 今や日本の「キリンビール」が所有するフォアローゼス蒸留所、 こんな美味しいバーボンを自国の日本でも販売してほしいのですが、残念ながらこのバーボンはアメリカ・ケンタッキー州でのみ販売されているそうです。 サブタイトルが「マスターディスティラーのメローチョイス」 蒸留責任者がメロー（円熟した）な樽を選びだしてブレンド、 まさにスモールバッチ （少量生産）のこだわりある逸品です。

『マエストロ・シエラ・オロロソ』　［辛口シェリー］　　　　　　　　￥８５０【税込】 　 香りは甘く、バター飴やアーモンド。　 しかし口に含むと辛口で、軽い塩気と酸味、旨味がバランスよく拡がり、爽やかな飲み口がより一層甘い香りを引き立て、熟成香の余韻が素晴らしく喜びすら感じます。　 香りで幸せ、飲んで満足、そんな気分にしてくれる一杯です。 １８３２年　高名な樽職人のホセ・アントニオ・シエラ氏がシェリーの魅力に取付かれ、自ら立ち上げたシェリーメーカー。　 評判のシェリー樽を造るうちに、自分の樽の良さを最大限に引き出した、最高のシェリーを造りたいと言う衝動にかられたのでしょうか。 案の定、彼が造るシェリーは広く認められ、エミリオルスタウ社の高品質シェリーのシリーズ「アルマセニスタ」の１つとして販売され、特に人気をはくしていました。 そして、現在はオリジナルラベルで自社出荷を始め、「マエストロ・シエラ」の名前も広く知られるようになりました。 ソレラシステムで１５年熟成。真っ赤なラベルの中に描かれた絵はどこか牧歌的で、古き良き時代を連想させます。　 当社のシェリーはヘレスの中でも最も古い歴史あるものとされているそうです