『コンヴァルモア・１９７８・カスクストレングス・２４年 （ＵＤＶ・レアモルト）』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［スペイサイドモルト］￥１９００【税込】 心地よいスモーキ−さ、それを支えるフルーティーさ、そして爽やかな麦芽やウッディーさが、グラスの中から香りとして溢れだし飲む事を急かします。　 口の中では、クリーミーでチョコのような香ばしい甘さが拡がり、香り以上に濃厚な味わいです。　 少しするとその味わいはドライへと変わり、力強く長い余韻へと引き継がれます。 ウイスキー造りのメッカ「ダフタウン」で、かわいい犬のラベルで有名な「ブラック＆ホワイト」等の原酒を造り続け、ほとんどシングルモルトとして世に出ないまま、１９８５年にその蒸留所は閉鎖されました。 ウイスキー評論家・故マイケルジャクソン氏が、彼の著書の中で「驚くべきもの、非常に好ましいもの」と賞賛されているこのモルトは、コンバルモアの最高傑作といっても過言ではないでしょう。

『ローズバンク・１９９１−２００７（Ｇ＆Ｍ・ＣＣ）』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［ローランドモルト］￥１１５０【税込】 カモミールの爽やかな香りに癒されます。　 そして、柔らかくクリーミーで、花の蜜のように甘い液体が口の中一杯に拡がり、また癒されます。　 その後、優しい余韻にしばらく包まれ、またまた癒されるでしょう。 １９９３年の蒸留所閉鎖まで頑なにローランド地方伝統の３回蒸留法を貫き、ローランドを代表するモルトを作り続けていました。　 どうしてこの蒸留所を閉鎖してしまったのか、ビックカンパニーのする事には、時々首を傾けたくなる事があります。 運河の岸辺に建てられていたこの蒸留所、以前その近辺の土手にはきれいな野バラが咲き誇っていたそうです。　 それゆえ、「ローズバンク＝バラの堤」という名前が付けられたとか。　 レンガ造りの蒸留所、高い煙突から出る白い煙、そして色とりどりの一面 のバラ、きれいな景色が目に浮かびます。

『グレンスコシア・１９９９・ヘビーピート』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［キャンベルタウンモルト］　￥９５０【税込】 ホッとする繊細で優しい香り、スモーキーさの中に塩ワカメ等の海草の香りがします。 口の中では、フルーティーな甘さに塩辛さが加わった味わいに満たされ、バニラの余韻にピーティーさが被いかぶさり押し寄せてきます。 塩辛さが特徴といわれる「グレンスコシア」がヘビーピートの麦芽を使い、「新グレンスコシア」を世に送りだしました。　 しかも３６０本限定とは、モルトファンの心を揺さぶります。　 個人的にはこのぐらいスモーキーな方が、塩辛さとの相性が良いと思います。 キャンベルタウンに於いて、スプリングバンクに押されている現在、新オーナーの元で再建に向け、このモルトは力と思いのこもった逸品と言えます。　 ウイスキー評論家「ジム・マレー氏」はこのモルトに９０点の高得点をつけています。

『ワイルドターキー・アメリカンスピリット・１５年』 ［バーボン］　￥１３５０【税込】 押し寄せるビックフレーバーには鼻を刺す刺激がなく、コショウやバニラ、濃厚な果 物にアーモンド等の豊富な香りが楽しめます。　 口の中でも柔らかく、心地よい甘さと爽やかなシトラスの風味が喜びを倍増させ、ビッグな余韻は香ばしく暫く続きます。 もう恒例になった、年に一度の「ワイルドターキー」プレミアム限定品。 今回のテーマは『ボトルド・イン・ボンド法に則った製法』 １９世紀後半、悪質業者による粗悪品の横行を防止するとともに、消費者にも正規品の見分けを可能にする為に設けられた米国法で、その法律に基づく一定以上の製法をすると、政府から認められた本物の証として証紙がそのボトルに貼られます。　 要するに、国が認めるプレミアムバーボンだと言うことです。　 まぁ、難しいことは抜きにして、旨いバーボンであることに間違いありません。

『ドンフリオ・レポサド』　［テキーラ］ 　　　　　　　　　　　　　　￥８５０【税込】 グレープフルーツやレモン、バニラ等の芳醇な香り、舌にとろみすら感じる液体はとても滑らかで、優しい甘さを口の隅々にまで運びます。　 とどめに、チョコレートの長い余韻に魅せられると、思わず「アミーゴ」と叫んじゃいます。　 いずれにせよ、テキーラの概念は覆されることでしょう。 若い頃からテキーラ作りに没頭してきたドンフリオ氏、自らの理想を追求する為、新たに蒸留所を作り、時としていい加減だった従来のテキーラ製法の改善と品質の追求にこだわり続けました。　 その結果、多くのテキーラに見られる典型的な苦味を取り除き、高い品質と滑らかさを実現する事が出来たそうです。 その芸術的な職人の技を持つドンフリオ氏は、メキシコのスーパープレミアム・テキーラ界に於いて、最大級の敬意を受けています。

『シャトー・ギロー・１９９８』　［仏ソーテルヌ・貴腐ワイン］　　　￥１３００【税込】 うっとりする程の良い香りからは、紅茶やアプリコットジャム、完熟パイン、花の蜜が表れます。　 ビロードの滑らかさ、決して甘過ぎずしっとりと舌を包み込む蜜の甘さ、軽い酸味と豊かな味わいが口の中にしばらく残り、長い余韻とともに幸福感に満たされます。 「世界一の貴腐ワイン」を作る仏・ソーテルヌ地区、その中でも人気ナンバーワンはこの「シャトーギロー」と言っても過言ではないでしょう。　 もちろん実力もトップクラス、一粒一粒丁寧に摘み取られ、樽発酵や新樽による長期熟成など手間に糸目は付けません。 特にこの１９９８ヴィンテージのｃｈギローは評論家達から絶賛されています。 ワイン評論家の第一人者、Ｒ・パーカー氏は「この年で最も成功したワインの１つ」 ワインのミシュラン、クラスマン誌は「格付シャトーは当然こうあって欲しいものである」 レストランの星付けで有名なゴーミヨ誌にいたっては、過去最高評価です。 ちなみに私は大っきな“花まる”を付けちゃいます。