ボウモア・１９９３・カスクストレングス・１６年　［アイラ・モルト］　　　￥１８００ 浜辺の貝殻、湿ったピート、潮風と共に現れるスモーク、その奥から漂う桃やマンゴー。 目まぐるしく様々な香りが飛び交い、口に含むと甘さとスパイシーさがバランス良く舌の上に拡がり、スモーキーな香りと共に綺麗にまとまります。　 余韻でも桃とスモークが一体となりながら長く続き、とても満足いく味わい。 言わずと知れた“アイラ島”の人気蒸留所『ボウモア』。 その奇跡のヴィンテージと絶賛されている１９９３年蒸留の貴重なモルトが入荷致しました。 細かい説明はもう不要。　 飲めばその素晴らしさに納得するはずです・・・。

リトルミル・１９８５・カスクストレングス・２６年［ローランド・モルト］　￥１５５０ 完熟グレープフルーツ、砂糖漬けレモン、フルーティーでスパイシー、そしてオイリーなとっても良い香りを放っています。　 口当たりはクリーミーで滑らか、コクのある甘味が舌の上に拡がると共にスパイシーな香りが口の中に充満。 プリンやチョコレートビスケットの甘い余韻が長く後を引き、その心地良さにうっとりしてきます。 １９９４年に閉鎖されてしまった『リトルミル蒸留所』。 スコットランド最古の蒸留所としても有名で、創業は１７７２年と一般 的に言われていますが、実際はさらに遡る歴史があるそうです。　 唯一無二の個性的な味わいを持つ「リトルミル」は今後益々入手が困難になり、良い物に出会える機会が減って来るのはモルト好きとしてはとても残念でなりません。　 限定２５０本のコノ逸品、味わえる私達は幸せです。

マクダフ・２０００・カスクストレングス・１１年（Ｍ＆Ｍ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［ハイランド・モルト］　￥８５０ アイスココア、蜂蜜、落花生、ココナッツなどの甘く香ばしい香りに、微かにナツメグ香。　 口の中では甘過ぎず、カラメルコーテイングのナッツ、チョコムース、ローストアーモンド。　 ビターチョコを舌に残しながら、ナツメグの余韻。　 未熟さは感じられないコスパの高い逸品。　 強いアルコールが喉から体全体へと熱さを伝えいきます。 ２つの名前を持つややこしい「マクダフ蒸留所」。　 オフィシャルのブランド名は『グレン・デブロン』、そしてボトラーズ物は『マクダフ』と名乗っています。　 どちらも知名度はありませんが、それはほとんどの原酒がブレンド用に使われているからでしょう。 因にそのブレンデッドウイスキーは「ウィリアム・ローソンズ」（これまた日本では無名）。　 名前や知名度に囚われず、味で勝負のモルトです。

エル・テソロ・パラディソ・アネホ　［熟成テキーラ］　　　　　　　　　　　　￥９００ パッションフルーツやマスカット、ライチなど瑞々しいフルーツの香り、仏壇の香りも微かに漂い複雑さを助長。　 トロ〜とした滑らかな舌触り、上品なハチミツや花梨の甘さが舌の上を転がり思わず微笑んでしまいます。 そして、舌に唐辛子の刺激を残しながら、フルーティーな余韻が優しく身体を包んでくれます。　 ゆっくりと飲みたい、贅沢な味わいの逸品。 創業者の「フェリペ・カマレナ氏」はテキーラの原料であるブルーアガベの栽培と販売をしていたのですが、１９３７年に自ら蒸留所を立ち上げテキーラの生産を開始。　 テキーラ生産地のハイランド地方と呼ばれるロスアルトスの自家畑で、自らの手により栽培した納得のいく原料を使い、副材料としての砂糖は一切使わないのが身上。　 この『パラディソ』は１００％ブルーアガベを原料とし、コニャック樽で５年間熟成させた「高級アネホ（アネホ＝最低１年間の樽熟成）」です。

マスネ・ジンジャーブランデー　［生姜のブランデー］　　　　　　　　　　　　￥８００ 先ずは軽快な香りに驚かされます。 その野性的とも言える生姜の香りは独特な存在感すらあります。　 口に含むと、程よい甘さに包まれた生姜の味わいが拡がり、生姜湯を飲んでいるかのように何故か落ち着き、舌に残る生姜のヒリヒリ感と共に喉元が温かくなり、その熱が身体へと伝わっていきます。　 余韻も楽しめ、夏の疲れが吹き飛ぶような爽快感が得られることでしょう。 とても珍しい、生姜の根葉からつくった蒸留酒。　 その生産者である「マスネ社」は フランス・アルザス地方にあり、小規模ながら品質の良いフルーツブランデーを生産する事で有名。 自社銘柄の他に、３星レストランの「ポール・ボキューズ」や「オーベルジュ・ド・リル」等のプライベートブランドも生産し、その実力がうかがい知れます。

ツィラタール・ピルスナー・プレミアムクラス　［オーストリア・ビール］　　￥１０００ 麦芽の甘くソフトな香り、とても滑らかな口当たり、苦味が少なく爽やかな喉越し、そしてグレープフルーツの余韻が心地良く持続。　 乾いた喉に染み渡る贅沢な旨さ、思わずゴクゴク飲んでしまいたくなります。 オーストリア・チロル地方の地域に密着した地ビール「ツィラタール」。 チロル地方以外への本格出荷は日本が始めてで、“日本人で良かった”とこのビールを飲むと感じてしまいます。　 伝統的に長い低温発酵により醸造し、最低３ヵ月間熟成させてからボトリング。　 原料のモルトとホップはオーストリアの最高の原料のみが使われています。　 ちなみに同国で最初にピルスナーを作ったのがこのツィラタールで、チロル地方で今現在一番多く飲まれているそうです。