オクトモア・０６.３・アイラバーレイ　［アイラ・モルト］ 　　　　　　　　￥２７５０ 圧倒される程のピート香。その脇をくぐり抜け、乾燥した木材や焦がしたベーコン、ヤクの乳から作るスピリッツ、チーズ、レザー等が香ります。 口に含むと、火のついたピートが口に中に入ったかのように温かいピートに被われ、スモークと微かな苦味が口の中を支配します。 そしてその後を追って、たくあんの甘さがじんわりと露出。 バーベキューしたスペアリブの力強い余韻を引きずりながら、スモークが暫く鼻から吹き出して来ます。 とんでもない物が発売されました。 この領域はもう「未知の世界」「驚異的」と言っても過言ではありません。 そうなんです、史上最高にスモーキーなウイスキーの記録が大幅に更新されたのです。 スモーキーさの度合いはピートレベル（フェノール化合物の濃度）で表す事が出来ますが、マッカランで２ppm、アードベッグが５５ppm、前回リリースのオクトモアが１６７ppm。 そしてナント、今回は２５８ppm の超モンスター級。 恐ろしくてお勧め出来ません（笑 （ハーフショット／半分量でのご注文もお受けします）

グレンフィディック・１９８９・ウォードヘッド・２４年（ティースプーン） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［スペイサイド・モルト］　￥１４５０ メロン、パイナップル、バニラ、桃、軽い塩分の日本の生ハム、メロンソーダのアイスフロート等の香り。 口に含むと、バニラアイスの口溶けの甘さが舌の上をまったりと拡がり、フルーティーでジューシーな味わいが口の中からあふれます。 余韻もとても心地よく、ブドウの皮とホワイトペッパー、リコリスの香りが鼻の周りを漂います。 「麦芽とスプーンとの駆け落ち」という妙なタイトルのシリーズをご存知ですか。 幾つかの蒸留所はボトラーズからのシングルモルトのリリースを制限しています。 そこで考えられたボトラーズ側の秘策が、そのモルトにスプーン一杯の別 のモルトを加え、あえてブレンドしてリリースする方法。 今回はグレンフィディックにその弟分蒸留所バルヴェニーを０.０１％（スプーン1杯分）加えています。 何ともユーモアに富んだ、おおらかな業界ですね。

アラン・１９９６・プレミアムシェリーホグスヘッド・１５年 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［アイランズ・モルト］　￥１１５０ アイスココア、コーヒービーンズ、チョコレートでコーティングしたドライいちじく、そして鮮明なシェリー香がグラスからどんどん溢れ出ます。 ボディは厚いがサラッとした口当たり、ドライいちじくとクルミパンを口の中でモグモグ噛んでいる味わい。 余韻はシナモンとナッツが暫く続き、心温まる一時をもたらしてくれます。 久しぶりに入荷のアラン蒸留所のとろっとろなシェリー樽熟成ヴァージョンです。 今年、創業２０周年を迎えて注目が鰻上りの真っ只中にあり、限定で発売される品々はどれも即日完売状態。 今回入荷分は創業２年目にあたる１９９６年ヴィンテージ、２３４本限定のこれまた貴重品です。

ポールジロー・デューク・ド・ビルヌーブ・１９９９ 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［コニャック・ブランデー］　￥１３５０ 白葡萄と白い花の繊細でありながら芳醇な香り、そして徐々にマスカットゼリーの濃厚な香りに変化していき、いつまでも香っていたい気持ちにさせる程にうっとりする香り。 口に含むとベルベットのようにソフトな口当たり、繊細でフルーティーな甘さがマッタリと口の中に充満しながら、フルーティー＆蜂蜜の余韻がとても長く持続。　 穏やかな気持ちにしてくれる、ヒーリング効果絶大な逸品です。 日本での「コニャック・ブランデー人気を牽引するブランド」といっても過言でないポールジロー氏が作る、初の試みであるシングルヴィンテージ規格品が入荷しました。 ブランデーの中でも最良の産地「コニャック地方」。 その中でも最高峰の「グランシャンパーニュ地区」。　 そしてその畑で生まれた「ポールジロー氏」が手掛けたブランデー。 しかも傑出したコニャックが生まれた１９９９年ヴィンテージだけを瓶詰め。　 美味さ保証付きの逸品です。

カロニー・１９９８・ラムネイション（ウィルソン＆モーガン） 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［トリニダード・ラム］　￥１２００ タイヤのゴムチューブ、セメダイン、クローブ、焙煎の強いコーヒー、ぬ るいコーラー、手入れした後の野球のグローブ、そして次第にバニラとカカオの香りが顔を出します。 口に含むと、コーヒーアイスの甘さが舌に絡み付きながら、スパイシーでウッディーな味わい。 アニスとコーヒーの余韻がとても力強く、圧倒される程のインパクト。 モルトウイスキーのボトラーズブランドである「ウィルソン＆モーガン」が手掛けるラムシリーズ「ラムネイション」。 ウイスキーと同様に生産地であるカリブ諸島を巡り、自ら目と舌と鼻で原酒を厳選しています。　 今回ボトリングされたのはトリニダード・トバコの誇る人気蒸留所「カロニー」。　 高級品質のヘビーラムを得意としていましたが、２００３年に惜しまれつつも閉鎖。　 いずれは幻となる名酒です。

THE bar's・ウイスキー仕込み梅酒（江井ケ嶋酒造）　［梅酒］　　　　　　　　￥８００ 香りは、砂糖控えめの梅酒に漬けた梅の果 肉と皮、そしてしっかりと種の存在感もあり。 カリカリ梅や赤紫蘇、鰹節を包み込むかのようなウイスキーのスモーク香も時間差で現れます。　 滑らかな口当たり、口の中では蜂蜜の甘さが拡がった後に、甘い梅干しの甘さと微かな酸っぱさで満たされる。　 ウイスキーのほろ苦い余韻も楽しめて、甘過ぎない大人の梅酒。　 ウイスキーの温かさが胸に染み渡ります。 とっても珍しい、国産のウイスキーで作られた梅酒が入荷しました。 大正８年にウイスキー製造免許を取得した江井ケ嶋酒造（創業明治２１年）は、昭和５９年に新蒸留所の竣工を境に本格的にウイスキーを蒸留し始めました。　 その明石海峡の潮風を浴びたウイスキー「あかし」に、国産「鶯宿梅」を漬込み、割水はせずに瓶詰め。 底辺でどっしり構えるウイスキーの存在を感じる、BARで飲む大人が楽しめる梅酒です。