マッカラン・１９８９・２２年（ウイスキートレイル） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［スペイサイド・モルト］　￥１６００ 甘いシェリー香の奥に感じる香辛料の香り。 その他に軽いピートと麦芽、ホワイトチョコ、アプリコットチョコ、オレンジピールが香って来ます。 ソフトな口当たりで、クリーミーな甘さがゆっくりと口の中に拡がり、シェリーとペッパーを舌の上に残しながら、ミルクチョコとハーブの余韻が長く続きます。 「ウイスキーのロールスロイス」と云われ、その傑出したバランスと味わいでほとんどのモルトラバーは好きな銘柄の上位 に挙げるのではないでしょうか。　 そしてマッカランと言えば、やはりシェリー樽熟成。　 その樽香の妙技がなせる味わいは天下一品。 ウイスキーをシェリー樽で熟成させようと考えた人はノーベル賞ものです。

グレンスコシア・１９９１・カスクストレングス・１７年（Ｂアダー） 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［キャンベルタウン・モルト］￥１２５０ 小梅ちゃん、グレープフルーツの皮、りんご、ピート、クローブ、そしてシーズンオフの海の家を連想させる香り。 口に含むと想像以上にボディーが厚く、甘味もしっかり。 レーズンとスパイスの味わいがじわじわと脳裏に刻まれ、コクがある味わい。 塩辛さを舌の上に残しながら，甘い余韻。 そして最後にスパイシーさが蘇って来ます。 ニッカウヰスキーの創業者「竹鶴政孝氏」が修行の地として選んだキャンベルタウン。 ウイスキー製造の最盛期には３０近くの蒸留所が稼働していましたが、当時から操業し続けているのはわずか２軒のみ。（２００４年に３軒目の蒸留所が操業開始）　　 竹鶴さんも飲んだであろう「グレンスコシア」。　何を想いながらこれを飲んでいたのでしょうね。

カリラ・２０００・バーボンカスク・８年　［アイラ・モルト］　　　　　　　　￥８５０ プールの水、シトラス、燻煙、塩キャラメルを合わせた、いとも不思議な香り。 口に含むと流れる様に、スモーキーでオイリーな液体が拡がり、ベーコンとペッパーが味わえるライトでドライタイプの味わい。 ミルキー＆スモーキーな余韻も楽しめます。 アイラ好きの熟練者にとても人気のある「カリラ蒸留所」。　 個性をはっきりと主張した男性らしい味わい。 その一因は蒸留所の環境にもあるのか、アイラ海峡の波しぶきを浴びる程の海岸に建ち、逆サイドには野バラに覆われた丘が迫っているという自然環境。 目をつぶって飲むと、波と風の音が今にも聞こえてきそうです。

ＪＭ・ラム・１９９６　［マルティニーク産・熟成ラム］　　　　　　　　　 ￥１１５０ ゆっくりと立ち上がる香りからは、プラム、みかん、スパイシーなチョコレートを感じます。 口の中ではコクがあり、ボディーが厚く、ドライな味わい。 ビターチョコを口いっぱいに頬張った気分。 オレンジピールチョコレート（オランジェ）の余韻がしばらく続く、大人の為の辛口ラムです。 フランス海外県マルティニーク島で作られる、少量生産されたアグリコールラム（農業ラム）。　 サトウキビの絞り汁をそのまま発酵・蒸留させたもので、廃糖蜜を原料とする一般 的なインダストリアルラム（工業生産ラム）とは一線を画します。　 しかもこの蒸留所は、自社畑で生産されたフレッシュな原料のフレーバーを可能な限り残すため、蒸留は７０％未満に限定。 そして加水を一切しない、超こだわりの高品質ラムなのです。

カサ・ノブレ・アネホ　［熟成テキーラ］　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￥９５０ クリーミーなバニラ、カカオ、スパイス、ドライフルーツ等、深みのある優雅な香り。 口当たりは絹のように滑らか。　 カカオの甘さとほろ苦さが口に拡がり、その後に唐辛子の心地よいピリピリ感。 ドライフルーツとナッツ、エスプレッソコーヒーの余韻に満足感を得られます。　 ローランドと称されるパジェス地方にある「ラ・コフラディア蒸留所」で作られるオーガニック・テキーラ。 あの「サンタナ」のカルロス・サンタナ氏がこのテキーラに惚れ込み、ブランドオーナーの１人となっている事でも有名。 通常より長期育成されたアガベ（原材料の竜舌蘭）を１００％使用した本格的な高級テキーラです。 一口含むと、今まで持っていたテキーラのイメージを覆されますよ。

トカイ・フルミント・レイトハーベスト・カティンカ・２００８ 　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　［ハンガリー・甘口デザートワイン］　￥９００ ハチミツ、アプリコットジャム、オレンジシャーベット、白い花、微かな貴腐香などの香りがグラスから溢れて来ます。　 口当たりは滑らかで、缶詰ミカンのシロップの甘さで口の中は充満。 程よい酸味が甘さを包み込みながらバランスを綺麗に保ち、エレガントな味わい。 余韻も素晴らしく、しばしの間、幸福感に満たされます。 心癒されるデザートワインの入荷です。 ぶどうの糖度を極限まで高める為、厳選したぶどう（一部は貴腐ぶどう）だけを１１月下旬に遅摘みして作られる、甘〜いワイン。　 しかもその葡萄品種はトカイ・アスー（世界三大貴腐ワイン）と同じフルミント種。 そしてさらにオーク樽（新樽５０％）で２年間熟成。 それを知っただけで興味をそそられ、私はもうメロメロです。