リンクウッド・１９９０・カスクストレングス・２１年（ＳＭＷＳ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［スペイサイド・モルト］　￥１６００ 芳醇でありながら気品すら感じる香りからは、マーマレード、オレンジピールのチョココーテイングの甘さと、その中から沸き立つハーブの爽やかさを見つけられます。 香りだけでも心落ち着き、癒し効果あり。 口の中でも上品なオランジェの甘さと香ばしさが絡み合い、ねっとりと口の中にへばりつきます。 長い余韻の最後までオレンジが主張を続け、ビターチョコレートや煙草が顔を出します。 モルト好きが集まるＳＭＷＳ（スコッチ・モルトウイスキー協会）の会員向け希少品の入荷です。 （今月２６日にＳＭＷＳのモルトだけを集めたテイスティング会を弊店で開催） 増々評価が上がって来ている「スペイサイドの最上モルトの１つ」であるこの蒸留所は、 所内の環境を変えるのをとても嫌がり、蒸留器を修理した際もクモの巣すら元通 りにしたそうです。 それだけ厳格に伝統の味造りに拘っているのですね。

グレンモーレンジ・１９９７・ウエストポート・シェリーウッド（Ｗ＆Ｍ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［ハイランド・モルト］　￥１２００ 大胆に香るふくよかなシェリー香、その後からアルコールの染みたレーズン、ココア、干し柿、ウイスキーボンボン、ヘーゼルナッツの香りが押し寄せます。 口に含むと、ドライフルーツやアーモンド入りチョコレートのまろやかな甘さが口一杯に拡がる。 シナモンのスパイシーな余韻と共にオレンジピールが漂います。 オフィシャルボトル以外では発売が許されないグレンモーレンジ（上記のＳＭＷＳのみ販売が認められています）。 因って、今回入荷のボトラーズ品「ウエストポート」はグレンモーレンジの原酒に別 蒸留所の原酒を１滴ブレンドして「ブレンデッドモルト」として販売されています。 また、バーボン樽熟成に拘っている蒸留所なのですが、これはシェリー樽でのみ熟成の秘蔵品。 こんなイレギュラー品は特に珍しく、飲まずに死ねません。

アムルット・ピーテッドインディアン　［インド・モルト］　　　　　　　　　　￥７５０ 清々しいピート香、次第に風邪薬が現れ、オーク材やバニラの香りがそれに混ざり込み、一体となって香りの厚みを造ります。 口当たりは滑らかでスムース。 バニラやフルーツ、麦芽の甘さを伴いながら、スモークが口に拡がります。 余韻はピーティー＆スモーキー、そして微かに仁丹の香りも感じます。 インドにも世界的に高評価（ウイスキーバイブル、モルトマニアックス、etc.）のモルトウイスキーがあります。 ヒマラヤの麓で栽培された麦をデリーやジャイプールで麦芽にして、南インドのバンガロールにある蒸留所にてウイスキーに完成。 インドを縦断しながら形作られます。 しかもその蒸留所は標高９２０メートルという世界一高いモルト蒸留所になり、それが高品質な味わいを作る要因の１つです。

ケンブリッジ・ジャパニーズスタイル・ジン　［ジン］　　　　　　　　　　　￥１４００ ジュニパーベリーの香りの中から紫蘇やキュウリ、山椒が現れ、その後に柚子の爽やかな香りが加わります。 口当たりは優しく、新鮮なキュウリと胡麻の甘さ、そして紫蘇の風味が口の中を満たします。 山椒のピリッとした余韻と柚子の爽やかさが心地良く続きます。 押付けがましい香りの無い、日本の詫び寂びを感じる味わいに感動！ イギリスを含めヨーロッパ各地で日本食が注目される昨今、遂にジンの世界にも「日本スタイル」が登場しました。 イギリスのケンブリッジで創業した小規模蒸留所が最先端の技術を導入してボタニカル毎に減圧で蒸留。 その為フレッシュなフレーバーが特徴。 日本由来のボタニカルとしては、柚子ピール、シソ、キュウリ、山椒、ゴマ。 高価なのも頷ける旨さ、英国人がリスペクトする「日本式」のジンをお試しください。

カサノブレ・レポサド　［テキーラ］　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￥８５０ フローラルさの中から溢れるバニラの甘い香りには、うっとりする程の芳醇さと優しさがあります。 口に含むとジューシーでソフト。 バニラとカカオのライトな甘さの後に、ししとうの青々しさが口に拡がります。 余韻は唐辛子とバニラ、カカオ、そしてフローラルへと変化しながら、とても長い時間を楽しめます。 あの「カルロス・サンタナ」がオーナのオーガニック・テキーラが入荷です。 通常よりも長期間育成され旨さをたっぷりと育んだ、オーガニックのアガベ（竜舌蘭）を原料にして３回蒸留。 熟成はフレンチオークの新樽で３６４日間（ランク上位のアネホの熟成期間規定より１日足りないだけで殆どアネホ）。 贅沢な造りにより贅沢な味わいになっています。

ヒメネス・スピノラ・オールドハーベスト　［中辛口・シェリー］　　　　　　　￥９５０ 最初はソフトな酸を伴った熟成香。 次第に香りが開いてくると、アーモンドの砂糖漬けや大学芋、蜂蜜、レーズン、花梨シロップ等の香り。 口に含むと心地よい酸が舌先を包み、穏やかないちじくの甘さが口全体を被い、そのバランスが絶妙。 ピスタチオや蜂蜜、黒糖等の余韻の長さには驚かされるほど。 オロロソとペドロヒメネスそれぞれの味わいが走馬灯のようにその景色を変化していき、とても楽しく味わえます。 スペイン王室御用達であり、世界のセレブから愛される名門「ヒメネス・スピノラ」。 ここでは極甘口シェリー酒（ペドロヒメネス）の為の葡萄品種「ペドロ・ヒメネス」に特化して生産を続けています。 今回入荷の逸品は彼らの十八番である極甘口シェリーではなく、辛口シェリー。 ペドロヒメネス種１００％のとても珍しいオロロソ（１９６４年ソレラ）に１９１８年からのソレラによるペドロヒメネスをブレンドしています。 ペドロヒメネス種の辛口シェリーはとても貴重であり、シェリー好きにはたまりません。