『グレンモーレンジ・アーティザンカスク』(ハイランドモルト) ¥1250【税込】
「シェリー樽の雄がマッカランだとすれば、バーボン樽の雄は間違いなくグレンモ−レンジ」と言われていますが、その『バーボン樽の雄』が究極のバーボン樽を探し求め、完成させたのがこの『アーティザンカスク』です。
行き着いた地がミズーリ州オザーク山脈の北斜面。最高の環境で育った原木の年輪を1本1本チェックして目の詰まった木を厳選して伐採。特別
に2年間天日乾燥させて、樽作りの名手により他では見られないこだわりの樽を作り上げ、その樽にジャックダニエルを4年間詰めてバーボンのエキスを染込ませて完成。
実に構想から約10年もの歳月をかけて作り上げた『究極の樽』です。
甘いオレンジ、白木、バニラ等のとてもやわらか〜い香り(でも決して弱くない)が優しく鼻を包み込みます。
口に含んでも期待を裏切らず、熟れたオレンジの甘さと微かにビターな皮の味が口に拡がり、最後の最後までオレンジの余韻が続きます。
ちなみに、アーティザンカスクとは「樽職人」という意味だそうです。 なるほどね
『グレンロッキー・24年(SMWS)』(ハイランドモルト) ¥1600【税込】
決して期待を裏切らない「スコッチモルト協会(SMWS)」から発売された、今はなき閉鎖蒸留所のモルトです。
初めの香りはおとなしく、徐々に土っぽさや木の香りが漂ってきます。そして香りが開くと甘い花の蜜の香りが、青々とした草やスモーキーさと共に鼻に流れ込みます。
口に含むと、初めは甘さが拡がりますが、次第に辛さが増してきて、終いには切れのいいスパイシーさが味わえます。これ程味の移り変わりが著しいのは滅多にありません。ピリッとした舌の上の名残りと共に余韻も楽しめます。
紅葉を見ながら、アウトドアで飲りたくなる1本です。
先きに行われたSMWSの品評会でも13種類中一番評価が高く、場内で話題になっていました。
『ダラスデュ−1980』(スペイサイドモルト)
¥1250【税込】
こちらも惜しまれながら閉鎖された今はなき蒸留所の逸品です。
閉鎖された1983年には「グレンロッキー」を含めなんと9つもの蒸留所が閉鎖に追い込まれるという、ウイスキー業界にとっては受難の年でした。
このダラスデューはマイナー蒸留所でしたがモルト愛好家の人気は高く、ウイスキー評論家「M・ジャクソン」はグレンモーレンジなみの84点を付けています。
最初はチョコレートの香ばしい香りが漂い、次第に爽やかな酸味のあるリンゴの香りが浮かび上がってきます。
口に含むと、なんとも滑らかな口当たりと共にフルーティーな甘さが楽しめ、最後には心地よいスパイシーさが去り際に振り向きます。
『バタヴィア・アラック 1990(バンダイグ)』(スピリッツ) ¥850【税込】
世界の蒸留酒の原形ともいわれ、ヨーロッパから中近東、インド、東南アジアまで広く作られている『アラック』、原料や製法に細かい定義はなく、各地で色々なタイプのアラックが作られています。
このインドネシア産アラックはサトウキビを原料に赤米とイーストによって発酵させ
、古い中国製の蒸留釜で蒸留、インドネシア・バタヴィア港から船に乗せられオランダ・アムステルダムにて15年間も熟成、冷却濾過する事なくボトリングされています。
味わいは辛口ゴールドラムに似ていますが、どことなくエキゾチックでスパイシー、インドネシアの熱い太陽が溶け込んだ、ねっとりとした空気を感じます。
『コッシャー・スリヴォヴィツァ・リザーブ』(すももウォッカ)
¥800【税込】
滅多に市場に出回らない「すもものウォッカ」が入荷しました。
ウォッカと言ってもこれは東欧からバルカン半島にかけて作られる西洋すもものブランデーで、
フランス等で作られるフルーツブランデーとの大きな違いは木樽で熟成させている点と原料に種の一部も使用している点です。
鼻をすり抜ける甘酸っぱい香りはまぎれもなく「すもも」しかも「シロップ漬けのすもも」、あるいは梅酒でしょうか。
まったりとした口当たり、ソフトな甘さ、しっかりとしたアルコール感、樽熟成させている為多少の熟成感はありますがフレッシュな「すもも」はまだ健在です。
種子の一部も使っている為、アーモンドのような心地よい苦味とオイル状の滑らかな舌触りも楽しめます。
『レミーマルタン・ピノデシャラント』(甘味果
実酒) ¥750【税込】
このピノデシャラントはコニャックの超有名ブランド『レミーマルタン』のブランデーとブランデーを蒸留・発酵させる前の天然の甘さを持つ「葡萄ジュ−ス」をブレンドしたものです。
最初の香りはおとなしいのですが、徐々に梅酒のような爽やかな甘い香りが拡がり、ブランデーの芳醇な香りとがつづれ織りのように重なり合います。
口の中ではねっとりとした液体が優しく流れ、決して甘過ぎない甘さと柔らかい酸味とがハーモニーを奏でフルーティーさを表現しています。
こんなにも心地よい安らぎを与えてくれる飲物がフランスにはあるのです。
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