グレンロセス　１９９０（シグナトリー）［スペイサイドモルト］　　　　￥８００【税込】 モルトウイスキーのメッカ「スペイサイド」、その中心を流れるスペイ川の中流に「ローゼス」という町があります。　スコットランド屈指のウイスキーの町であるここには、現在５つの蒸留所があり、一番有名なのがこの『グレンロセス』です。 「カティサーク」のメイン原酒だけあり、ブレンダーの間ではいつも好評価で、“スペイサイドのトップ６”に数え上げられています。そのため、ほとんどがブレンド用に出荷され、モルトとしては比較的少量 の出荷しかないそうです。 干しイチジク等のドライフルーツの温かい香りと、甘くソフトなシェリー香。 しかし舌の上ではとてもドライ、甘い味わいと共にヒリヒリとしたスパイシーさと、珈琲の様な心地よい苦味が味わえます。

セントマグデラン　１９８２（キングスバリー）［ローランドモルト］　￥１２５０【税込】 スコットランドの首都「エジンバラ」から程近くに「リンリスゴー」という古い城下町があります。 町には小さな湖と城の廃虚があり、以前は修道院もありました。 その修道院の跡に建てられたのが、聖人の名前に因んで名付けられた、この「セント・マグデラン蒸留所」です。 残念ながら、１９８３年に惜しまれながらも閉鎖。今現在熟成中のストックが尽きた時点で、永久に飲めなくなるモルトとなってしまいました。 しかし、その建物は歴史的建造物に指定されているために壊されずにすみ、現在はアパートに改装されはしたものの、随所に蒸留所時代の面 影を残しているそうです。 綺麗なオークの香りと麦芽の甘い香りを持ち、口の中ではオイリーさのある甘く香ばしい味わいが楽しめます。長くしっかりとした余韻を持ち、徐々に香水のような香りが現れます。マイルドさとドライさを合せ持った優れた逸品です。

ポートエレン　２３年（ブルームスバリー）［アイラモルト］　　　　　￥２２５０【税込】 スコットランド西岸に点在する「インナーヘブリディーズ諸島」　 その最南端に位置する「アイラ島」は、淡路島と同程度の大きさにも関わらず、人口は４０００人に満たないそうです。（淡路島は１６万人） その静かな島において随一の港町に「ポートエレン蒸留所」があります。 １９８３年に閉鎖されたにもかかわらず、人気は高く値段も年々上昇、残された原酒もそろそろ尽きてしまいそうです。　モルト好き必飲の逸品です。 最初の香りは干し草や海草、そして徐々に甘さが加わります。口に含むと、しっかりとした口当たりで、複雑な味わいの中に塩気とフルーティさがあり、次第にスパイシーさが現れます。フィニッシュはピーティーで、ペッパーの余韻が続くでしょう。

テセロン　Ｌｏｔ２９［コニャック・ブランデー］　　　　　　　　　￥２６００【税込】 ロバート・パーカー曰く「このコニャックはパーフェクト、１００点だ！」 彼の評価でワインの値段が決定すると言われる、ワイン評論家『ロバート・パーカー』。　名前や歴史に捕われず、辛口ではあるが公平な評価をくだすため、世界中に彼の信望者はたくさんいます。 そんな彼に完璧と言わしめた、このコニャックは“１００年〜７０年熟成”（１９０６年が３０％、残りが１９３０年代蒸留）させた超長期熟成品です。 元教会の地下室を熟成庫と使用しており、神様による熟成の神秘と奇跡を信じさせられます。 とてつもない優しさのある甘い香り、すぐにでも口を付けたくなる程の誘惑がそこにはあります。　口に含むと、赤ちゃんの肌のように滑らかで繊細な液体が口の中に拡がり、熟した果 実と樽からのタンニンがバランス良く調和された味わいにより、この上ない幸福感がもたらされます。 感動のあまり、言葉が出なくなり、瞳からキラキラとした雫が流れそう。 イギリスのチャーチル元首相も、ロンドンのホテル「サヴォイ」のバーでこれを飲んでいたとか。　残念なのが、「Ｒ・パーカー」が１００点を出した為か価格が上昇。この値段で飲めるのも最後になりそうです。

フォースクエアー・スパイスドラム［バルバドスラム］　　　　　　　　￥７００【税込】 数々の受賞歴を持つこのスパイスドラムは、「カリブで一番モダンな蒸留所」と称される、バルバドスにあるフォースクエア蒸留所で作られています。ここでは様々なタイプのラムを製造しており、評論家「デイブ・ブルーム」は幾つもの商品に５つ星を付けています。 このラムは熟成ラムにカリブの様々なスパイスを加えて作られています。 甘いココナッツの香りの中から、生姜の爽やかな香りが漂います。口に含むと予想に反してベタついた甘さはなく、レモングラスやクローブ等のハーブの香りが、バニラ香と共に口一杯に拡がり、鼻へと流れていきます。 今までのスパイスドラムとはひと味違い、ハーブによる爽やかさを持ち合わせた珍しいラムです。 これからの季節、これを飲んで暑さにやられた身体を癒しましょう。

ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ［ベルギービール］　　　　　　　　　　￥９５０【税込】 ベルギー・西フランダース州で作られるこの「オールドレッド・エール」は、フランス文化を嗜好する人々により、赤ワインの代わりとして作られました。 ワインの熟成方法を取り入れ、オークの木樽で最長１８ヶ月もの間熟成させ、タンニンや乳酸菌、木の香りをビールに溶け込ませています。 色はオールドヴィンテージの赤ワインのように、茶色がかった濃い赤褐色。 ブラックチェリーやグレープジュースのようなフルーティーな甘さと酸味、そしてオーク樽熟成で得られるタンニンによるコク。すべてが綺麗に調和され、とても味わい深いビールです。 この名前は「ブルゴーニュ伯爵夫人」のフランス語訳。ラベルにはその伯爵の娘・メアリーが描かれています。