『ブルーハンガー・３０年』　［ヴァッテッドモルト］　　　　　　　￥１８５０【税込】 グラスに入れた瞬間に立ち上がる、アプリコットやメロンの甘い香り、それはとてもふわふわしていて心地良く、次第にシェリー香がそれに加わります。 味わいは濃厚で、チェリーブランデーからナツメグに変化、甘すぎず辛すぎず絶妙なバランスで口一杯に拡がり、フルーティー＆スパイシーで綺麗な余韻に感動します。 カティサークを製造販売する『ベリーブラザーズ＆ラッド社』の最高級ウイスキー。 食料雑貨商を起源とする同社の顧客には当時の王族や著名人が多数名を列ねており、その中でも味にうるさい限られた顧客の為に、この超プレミアムな逸品が創り出されました。 限定販売となってから、サードリリースとなる今回は「グレンリヴェット」と「グレングラント」のモルト同士のヴァッティング。　 発売されてから瞬く間に話題になり、「ワールド・ウイスキー・アワード」のブレンデッドモルト部門の世界最優秀に選ばれてしまいました。　 このカテゴリーでは間違いなく“断トツ”の存在でしょう。 評論家のロスクロウ氏はこう言います。 「ヴァッテッドモルトが美味しいモルトとなる事は稀だが、これは例外だ。　 　　　　　　　　　　　　 また、ウイスキーのどの分野においても飛び抜けている」　 まさしくこれは、今年の飲むべき１本に挙げられるでしょう。

『ラフロイグ・１８年・カスクストレングス（ＳＭＷＳ）』 　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　［アイラモルト］ ￥１６５０【税込】 火薬や花火の燃えカス、次第にビターチョコが現れ、その後にピート香が溢れ出ます。 口に含むと先ずは意外な甘さに驚かされ、そのシェリーとオレンジチョコの味わいを楽しんだ後、強烈なスモークとクローブに襲われ、長い長い余韻になだれ込みます。 毎回、入荷するのがとても楽しみなソサエティ（ＳＭＷＳ）からビッグネームのモルトが送られてきました。　 今回のラフロイグにソサエティが名付けたタイトルは「Ｓｏｃｋ−ｔｉｎｇｌｉｎｇ（ちくちくする靴下）」　 頭の中でそれを思い浮かべながら、お飲みになると面白いですよ。 さて貴方は「ちくちくする靴下」を、このモルトに感じますか？ 最近の他社ウイスキーの値上げにより、以前は「高いな〜」と感じていたソサエティの商品にお手頃感を感じるようになってきました。　 今までのソサエティの売り文句の「旨い」に「安い」も加われば最高ですね。

『グレンダラン・１９９６−２００７（サマローリ）』 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ［スペイサイドモルト］￥１１００【税込】 柔らかいフルーティーな香り、ドライな麦芽香、日光を浴びた畳の良い香りがします。 滑らかな口当たりで、有塩バターとフルーティーな味わいが共存、徐々にドライなものへと変化します。 余韻もしっかりしており、飽きがきません。 ウイスキー生産地のメッカにありながら知名度の低い「グレンダラン」 しかしその存在感は絶大で、かの有名なデラックススコッチ「オールドパー」の貴重な原酒として知る人ぞ知る存在となっています。 その「オールドパー」を岩倉具視は、明治６年にヨーロッパから帰国する際に、数ケース持ち帰って来たそうです。 これが日本に始めて入ってきたウイスキーとも言われており、彼が現地で飲みんだその感動の美味しさを日本に知らせたかったのでしょう。 シングルモルトとしての発売がほとんどないこの「グレンダラン」 この数少ない機会に、日本のウイスキー元年を担った「オールドパー」の原酒に感謝しつつ味わってみませんんか。

『ポイエル・エ・サンドリ・ミュラートゥルガウ』　［グラッパ］　　　￥８５０【税込】 アプリコットやピーチ、パイナップル等のフルーティーでふくらみのある甘い香り。 その華やかさは口の中まで持続、柔らかい口当たりでありながら、アルコール感のある飲みごたえが楽しめます。 その満足感のある味わいは、フルーティーな余韻と共に心地よさをもたらすことでしょう。 幼馴染みの二人「マリオ・ポイエル」と「フィオレンティーノ・サンドリ」が１９７５年に設立。 始めは２haの畑のみの収穫でしたが、現在は２６haの畑から２５万本のワインと２万５千本の蒸留酒が生産されています。 今回入荷したグラッパは、当ワイナリーが有名になった切っ掛けともなった「ミュラートゥルガウ種」のワインの搾りかすからつくられています。　 その為、思い入れが強く気合いのこもった逸品と言えるでしょう。　 ワインに劣らず、上質な味わいが楽しめます。

『アレキサンダー・ゴードン・パロコルタド』　［辛口シェリー］　　￥９５０【税込】 甘く香ばしいナッツやドライいちじくの香り。　 その香りを嗅いだだけで、上質のシェリーがうかがえます。　ドライすぎず、微かに甘味を感じる優しい味わい。　 熟成感もドンピシャで私好み、程よい酸味と共に、口から拡がる香りも上品。　 スワリングを永遠に続けたくなります。 余韻も完璧で、旨いシェリーの代名詞的存在と言っても過言ではないでしょう。 有名なドライジンのメーカーと同名ですが、こちらは２００年以上の歴史を持ち、品質の高さを誇るシェリーメーカー。　 パロコルタドとは「フィノ」「オロロソ」「アモンティリャード」の全ての要素を合わせ持った究極のシェリー。　 生産するのが難しいため販売量が少なく、最近注目度アップのシェリータイプです。 「ペニシリンが人を病から救うなら、シェリーは人を死から蘇らせるだろう」 これは、ペニシリンを発見したＡ・フレミングが語った言葉です。 シェリーはいつの時代も、人を魅了するお酒なのですね。